13-1.ヤキモチヤキ ページ1
Side めめ
……俺は今、人生最大級に機嫌が悪い。
あべちゃんが倒れてしまってからというもの、俺のあべちゃんはずーっとずーっとずーっと！！
…ラウールと引っ付いている。
あの時のラウの様子みたら、なにかトラウマがあるんだろうなとか
優しくしてあげなきゃいけない、とか
今はあべちゃんと居ることで、ラウは安心出来るとか
全部分かってる。けど……
ずっとそこに居たのは俺なのに。
てか、俺の時あべちゃんそんな優しくないよね？
なんでラウはハグしたり頭撫でたりしてんの……
「……あああああ！！！！もう！！！！」
苛立ちのあまり、自室にあるあべちゃんがくれた緑のくまを壁に投げつける。
すると……
康「……ちょいちょい？めぐきゅん、なんや今の雄叫びみたいなんは」
「……なんだ、康二か」
康「なんだって！失礼なやつやなぁ、一応歳上なんやで？」
「……いま漫才に付き合う元気も気力もないから」
康「そんなんなってるんは、ラウとあべちゃんの事やろ？どうせ」
「……チッ。その名前出すな」
康「分かるよ？俺もなんかラウ取られた気持ちやし……いや、あべちゃんは悪くないんやけどね？」
「……」
康「あれが俺やったら、ラウは同じふうにしてくれたんかなぁとか……不謹慎やけど、思ってまうよね」
「……」
康「……あのさ、相槌くらいできない？」
「できない」
康「できるやん！」
あー、うるさい(笑)
ムカつくけど、康二と喋ってたらちょっと元気出たかも。
「……康二、買い物付き合ってくんない？」
康「いまから？……まぁ、ええよ。行こか？」
こういう時は買い物に限る。
この為に貯金しておいたお金を、全て使う。
……あべちゃんには、怒られるけど。
でもそのあべちゃんは、いまラウールくんに夢中ですし？別にいいよね。
「……ほら、早く行こうぜ」
康「ええっ！めぐきゅんから肩組んでくれるとか……ええ！？」
「……康二うるさい」
康「……いや、これ黙ってはいられんやろ」
「……あ」
階段を降りて玄関に向かうと……あべちゃんが居た。
阿「あら、こんな時間からお出かけ？」
康「おん、めめは買い物したい気分なんやって」
阿「そっかそっか。あんまお金使いすぎんなよ？」
いつもの調子で俺の事を覗き込んでくるあべちゃん。
……むかつく。俺はこんなにイラついてるのに。
「……別に、あべくんには関係ないじゃん」
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あ〜ちゃん(プロフ) - 赤音さん。はじめまして。更新待っていました!!!これからすっごく楽しみです!!! (2021年10月15日 23時) (
レス) @page17 id: a93d8dd098 (このIDを非表示/違反報告)
めめなべ(プロフ) - すごくこのお話好きなので忙しくないときがあれば更新してほしいです！楽しみに待ってます！ (2021年5月9日 23時) (レス) id: c63be5a741 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 凄く楽しく読ませてもらいました。ありがとうございます。 (2021年1月24日 2時) (レス) id: a93d8dd098 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 赤音さんお元気ですか？更新されるのを楽しみにしています！赤音さんのペースでいいので、楽しんで書いてくださいね♪ (2020年6月8日 22時) (レス) id: 2fc7e4534d (このIDを非表示/違反報告)
名無し85099号(プロフ) - ほんとに面白いです！読んでて楽しいです！次が気になっちゃう！ (2020年5月13日 12時) (レス) id: ead5991952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤音 | 作成日時：2020年5月9日 21時
