6-7.窓拭き職人 ラウール ページ39
Side 照
阿部と翔太は、仕事の打ち合わせって部屋に入っていった。休みなのに、よくやるよなぁ…
お昼寝を挟んで 再び元気を取り戻したラウは、今度はスプレーと窓拭き用のワイパー、雑巾、水の入ったバケツを持ってやってきた。
「お、今度は窓拭き?」
ラ「うん!ほら、あべちゃんの定位置のとことか……ちょっとモヤってしてるじゃん?」
ピカピカだと気分いいよね、なんて言いながら手馴れた様子で拭いていく。
康「あら、こんどは窓拭き?随分慣れた手つきやなぁ」
ラ「バイトでね、窓ピカピカにする方法習ったの!
しょっぴーすごいんだよ、色々教えてくれて…」
まだカフェはオープンしてないらしいんだけど、今は掃除とか接客練習とかをしてるんだって言ってたな。
翔太、実は綺麗好きだからね(笑)
俺も筋トレでもするかな、と思い自室に戻る。
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Side あべちゃん
「……よし、こんなもんかな。これで提案してみよう」
翔「そうだね。……うあー、疲れた」
「はは、舘さんのコーヒーでも飲みに行こっか」
1時間ほど打ち合わせをして、リビングに戻ると……
「……ええ!すご、窓ピッカピカ……」
1時間前の部屋とは大違い。
結露とかで汚れていた窓が、綺麗に磨きあげられていた。
ラ「あ!しょっぴー、あべちゃん!
みてみて、お店みたいでしょ?」
翔「すげーじゃん!さすが俺が教えただけあるな」
でしょ?って得意げなラウ。
ふと、いつもの定位置である窓際のソファに近寄る。
……いつもより、明るく感じる。
ラ「……ふふ、綺麗な方がいいでしょ?」
「ラウ……」
ラ「ふっかさんがね、あべちゃんはここで光合成してるんだよ〜って言ってたからさ?
綺麗な方が太陽の光いっぱい入ってくるでしょ?」
ニヤッといたずらっぽく笑ったラウを、思わず抱き締める。
「もう……俺葉緑体ないから光合成出来ないよ」
そう言うと、ラウはくすくす笑って『そっか』なんて言う。
「ありがとう、もっとお気に入りの場所になったよ」
ラ「どういたしまして!」
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赤音(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさん。コメントありがとうございます!楽しみにして頂けるなんて嬉しいです。season2に入りましたが、引き続き楽しんでくださいね!今後もこの作品をよろしくお願いいたします! (2020年5月1日 17時) (レス) id: c61be3e359 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 毎回、お話が可愛くてほっこりするので更新をいつも楽しみに待っています!暇な時間も、このお話を見ると穏やかな気持ちになります!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月1日 12時) (レス) id: 9fa0c803b8 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - えむさん» えむさん。コメントありがとうございます!ホッコリして頂けて良かったですー!ついつい可愛いラウちゃんを描きたくなってしまうので、今後も楽しみにしていてください!今後もこの作品をよろしくお願いいたします! (2020年4月30日 21時) (レス) id: c61be3e359 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ラウちゃんの話、本当にホッコリしました(;_;)(;_;)お兄ちゃんたちに愛されてて嬉しそうなラウちゃん大好きなので、ほんとに嬉しかったです!!!次回も楽しみにしてますね!! (2020年4月30日 17時) (レス) id: ab0b283269 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - ピクミンさん» ピクミンさん。コメントありがとうございます!この作品のテーマ「ほのぼの感」を感じ取って頂けてとても嬉しいです!暗い話ばかりの中で、少しでも楽しんで頂けるように頑張ります。今後ともこの作品をよろしくお願いいたします! (2020年4月30日 13時) (レス) id: 8b5b42e06d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤音 | 作成日時:2020年4月27日 18時