1-1. いつもの朝？ ページ3
Side ふっか
「おはよ、今日も早いね」
阿「おはよ、ふっか。珍しいね、こんな時間に起きてくるなんて」
舘「おはよう。コーヒー飲む？丁度入れるところだけど」
「あ、うん。ありがと、お願いします」
舘「ん、了解。ちょっと待ってて」
朝 7時。
この家でこの時間に起きているのは、大体この2人。と、たまに俺。
阿部は朝起きて、届いたばかりの新聞を読むのがルーティン。
舘さんは長く寝るのが苦手なんだってさ。所謂ショートスリーパーってやつらしい。
阿「……あ、いけない。そろそろラウ起こさないと。遅刻しちゃう」
「あら、じゃあ俺起こしてこようかな」
そう？じゃあよろしく、と阿部ちゃんは小首を傾げて微笑み、コーヒーを啜る。
こういう所だろうなぁ、と思いつつラウの部屋に向かう。
うちは2階建てで、1階はリビングと風呂場、そしてラウ、舘さん、阿部、めめの部屋。
2階に残りの5人の部屋があり、ちょっと広めのバルコニーがある……という作りだ。
最初は、こんなに部屋数いるか！なーんて思ってたけど、今ではあってよかったと思っている。
ここに居るやつらは全員、俺の宝物だからね。誰か1人でも入れなかったらと思うと……うん、やめよう。なんか悲しくなった。
コンコン……
「……ラウ？開けるよ？」
ラウの部屋の扉をノックし、声をかける。
……反応がない。
「ラウ？開けるよ？」
もう一度声をかけ、ドアノブに手をかけた途端
『〜〜〜〜ッ！？！？○×%#＜〒$・:々！？！？』
……どうやら目覚めたらしい。
声にならぬ声が聞こえ、バタバタと部屋から物音がする。
「……怪我すんなよぉ」
と一声かけ、リビングに戻ることにした。
阿「……すげー声したね(笑)」
舘「まぁ、この時間だからね。焦るよね。」
リビングに戻ると、優雅にコーヒーを啜りながら微笑む貴族と女子。
コーヒーどうぞ、と貴族が差し出してくれたのでようやく椅子に座る。
……こんな時、俺が運転出来たらなぁ。
ラウを送ってやれて、
『ありがとう♡ふっかさん、だーいすき！』
って飛びっきりの笑顔で言ってくれるんだろうなぁ。
そんな事を思っていると
阿「甘やかさないよ、ラウももう高2なんだから」
なんて、冷たい目で見られた。
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赤音(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさん。コメントありがとうございます！楽しみにして頂けるなんて嬉しいです。season2に入りましたが、引き続き楽しんでくださいね！今後もこの作品をよろしくお願いいたします！ (2020年5月1日 17時) (
レス) id: c61be3e359 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 毎回、お話が可愛くてほっこりするので更新をいつも楽しみに待っています！暇な時間も、このお話を見ると穏やかな気持ちになります！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月1日 12時) (レス) id: 9fa0c803b8 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - えむさん» えむさん。コメントありがとうございます！ホッコリして頂けて良かったですー！ついつい可愛いラウちゃんを描きたくなってしまうので、今後も楽しみにしていてください！今後もこの作品をよろしくお願いいたします！ (2020年4月30日 21時) (レス) id: c61be3e359 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ラウちゃんの話、本当にホッコリしました(;_;)(;_;)お兄ちゃんたちに愛されてて嬉しそうなラウちゃん大好きなので、ほんとに嬉しかったです！！！次回も楽しみにしてますね！！ (2020年4月30日 17時) (レス) id: ab0b283269 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - ピクミンさん» ピクミンさん。コメントありがとうございます！この作品のテーマ｢ほのぼの感｣を感じ取って頂けてとても嬉しいです！暗い話ばかりの中で、少しでも楽しんで頂けるように頑張ります。今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2020年4月30日 13時) (レス) id: 8b5b42e06d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤音 | 作成日時：2020年4月27日 18時
