3-2.しょっぴーは社長さん ページ19
Side めめ
「いらっしゃいませ」
今日は、しょっぴーんとこの店でバイト。
なんかブランドモデル?みたいなのやったらさ、ちょっと俺有名になっちゃったらしくて
最近はあんまり接客に出てなかったんだけど、今日は人が居ないからって出る事になった。
翔「お〜、今日目黒いるんだ。よろしく〜」
「あ、しょっぴーじゃん」
翔「おい、こら。ここでは社長って呼べ。」
そう、ここは翔太くんが立ち上げたブランド。
つまり「しょっぴーは社長さん」な訳。
ちょー面白くない?家では5歳児のしょっぴーが社長って。
でもね、仕事してる姿はちょーかっこいいの。
いつもの寝癖とか、眠そうな顔とか、ガキっぽい発言とか……そんなの欠片も出てない。
お客様に丁寧にお声掛けして、真剣に商品を選んで……必ず満足した商品をお持ち帰りいただく。
この店じゃ誰もしょっぴーには勝てないんだよね。
翔「目黒、休憩行こうぜ」
丁度シフトの真ん中くらいの時間で、休憩に誘われた。
もちろん断る理由なんてないから、お供する。
「しょっ……社長ってさ」
翔「裏ではいいよ、てか社長呼びにタメ口は馬鹿にしてんだろ(笑)」
「いや、違う違う。なんか、久しぶりにしょっぴーと働いてたらさ、なんか家にいるしょっぴーとここにいる人別人じゃないかって思ってさ。」
翔「えー?そんな変わるか?」
「変わる。全然違う。なんか……かっこいい、って思っちゃったわ。」
そう言ってしょっぴーの方を見ると……
「え、しょっぴー顔真っ赤なんだけど。大丈夫?」
あら、照れさせちゃった?流石俺。
翔「本当お前……ムカつくわ。
…でも、ありがとう。本気でやってる事だから、嬉しいよ。」
「ふふ、どういたしまして?
あー、腹減った。しょっぴー奢って?」
なんだか小っ恥ずかしくなって、また生意気を言ってみる。
すると、珍しく照れずににっこり笑って
翔「しゃーねぇな、好きなもん食えよ」
なんて言ってくる。
やっぱり敵わないな、と呟いた。
end.
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赤音(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさん。コメントありがとうございます!楽しみにして頂けるなんて嬉しいです。season2に入りましたが、引き続き楽しんでくださいね!今後もこの作品をよろしくお願いいたします! (2020年5月1日 17時) (レス) id: c61be3e359 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 毎回、お話が可愛くてほっこりするので更新をいつも楽しみに待っています!暇な時間も、このお話を見ると穏やかな気持ちになります!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月1日 12時) (レス) id: 9fa0c803b8 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - えむさん» えむさん。コメントありがとうございます!ホッコリして頂けて良かったですー!ついつい可愛いラウちゃんを描きたくなってしまうので、今後も楽しみにしていてください!今後もこの作品をよろしくお願いいたします! (2020年4月30日 21時) (レス) id: c61be3e359 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ラウちゃんの話、本当にホッコリしました(;_;)(;_;)お兄ちゃんたちに愛されてて嬉しそうなラウちゃん大好きなので、ほんとに嬉しかったです!!!次回も楽しみにしてますね!! (2020年4月30日 17時) (レス) id: ab0b283269 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - ピクミンさん» ピクミンさん。コメントありがとうございます!この作品のテーマ「ほのぼの感」を感じ取って頂けてとても嬉しいです!暗い話ばかりの中で、少しでも楽しんで頂けるように頑張ります。今後ともこの作品をよろしくお願いいたします! (2020年4月30日 13時) (レス) id: 8b5b42e06d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤音 | 作成日時:2020年4月27日 18時