episode45 ページ47
先程まで声を上げてなかったので反応する。
『チホちゃん…だったよね?本当に死にたいなら…確かめても…良いよね?』
ユウマ「あっ!おい!!」
ユウマをはね飛ばし、チホの首に力を込める。
グググググ…
チホ「…っ〜〜!っか…ハッ!」
チホちゃんはとても苦しそうな顔をしていた。
ユウマ「やめろ!!」
バッ
『……ふふふ…チホちゃんの嘘つき…死にたくないんでしょ?こんな…たかが絶望如きで…
その場しのぎで命を投げ打つなんてそんな絶望的な事しちゃ駄目だよ!君にはまだ希望があるんだから!
もちろん…逃げ出したっていい 立ち止まったて、それでも__
いつかは一歩を踏み出せるよ 大丈夫 希望は前へ進むよ』
チホ「……っ…!//」
チホちゃんの手を握り、目を見て語った。
ピコン
ミズキのスマホからメッセージが来る
ユウマ「…皆 死にたいんだろ?返信しなきゃすぐだぜ」
『わかってないなぁ…あんなお飾りみたいな死体…特別でも希望でも絶望でもないそんな無様な死に方はしたくないんだよ
どうせなら自 殺という特別な死に方が良いでしょ?皆、特別な死に方が良いって希望を抱いているんだ
でも残念だなぁ…希望を抱いたまま死ぬなんて…結局絶望なのかな…』
気付いた時にはミズキがユウマを押さえ付けていた。
ユウマ「オイッ!?何やってんだ放せ!!返信しなきゃ…放せって!!君!助けてくれ!」
ミズキ「どうする?もうすぐ死んじゃうんだよォ これまで十数年続いてたものがブツっと途切れちゃうんだよォ」
『ユウマ君…君はきっと大丈夫…!こんな絶望下でも生きたいって希望を捨てずに絶望に抗ってるの…最後に勝つのは希望だよ』
ミズキ「ほら…もうすぐだよ もうすぐ…」
ユウマ「うわぁぁあああ助けてぇええぇえ」
ミズキ「……うーん」カシャッ
タタタタッ
どこからか足音が聞こえる
あやめ「何やってんのよ壁ドン野郎ーーっ!!」
ミズキ「ん"ッふ」
あやめ「向井っ大丈夫!?」
ミズキ「いたたた…ん〜〜…ユウマ君…キミ…何か普通だね…昼間見た時は同じ " からっぽ同士 " かと思ったけど……」
ユウマ「はあっはあっ」
『ユウマ君…しっかり…』
背中を撫でる
ミズキ「やっぱり生肉あーげない あーあ…いつになったら絶望できるんだろう…」
グイッ
『…痛っ』
急に腕を引かれた
『(結局ミズキ君に捕まっちゃったなぁ…後で殺されるのかな…)』
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作者名:OGー© | 作成日時:2018年3月27日 18時