episode32 ページ34
私は昔…絶望に絶望したんだ
母が毎日言っていた。
絶望に屈するな 希望の為に生きろと…
いつしかその言葉は私の脳を_身体中を洗脳し
強迫観念にもなっていた。
その後は…何だろう…
母が…何か…何か…
必死に思い出そうとした
けれど…
『っ!!』
激しい頭痛に襲われた。
___っ!!思い出した__
母の…多分最後の言葉…?なのだろうか…
わからないけど…
母は…
「A!!お母さんが間違ってた!!ごめんなさい!!せめて…ジジジ…
ノイズ音が邪魔をする。
「せめて…これだけは…いつか思い出して!!…ジジジ…望は……ジジジジ…
ジジ…に…__なると!!」
なんだ?まだわからない…
けれど…"消された"記憶の一部だと云うのはハッキリわかった。
ドガァン!!
キリカ「もおおお何で皆ムシするのォ!?やっぱり皆ブスだって思ってるんでしょォ__!!!」
「うわあああああ!!」
___!今この時は…過去の事なんて考えてる場合じゃない…
せめて…解決策を…
『(そういえばさっき…あの人形は悪口を言われて…いや…悪口と認識していて…怒った…つまり…
かまってちゃんの中身はAIや人工知能ではなく…
生身の人間…!)』
リアアカに利用されているという事は
中身の人もリアアカの利用者の可能性が高い…
『(検索してみよう…)』
あのモンスターの名前はキリカ…だから…
キリカ リスカしよ
と検索したら一件ヒットした。
『(やっぱり…実在の生身の人間…!)』
ユウマ君に伝えようとしたら…
ユウマ「皆!導火線が進まないようキリカちゃんをヨイショするんだ!!
そうしたら機嫌が良くなって出口を教えてくれるかも…」
皆はユウマの指示に従った
きっとユウマ君達もゲームで解決策を出していたんだろう
アタル君の様に
だからきっと…
言葉一つ一つに信頼が出来る…
『(あーあ…絶望的だね…今私がストレスを与えろと言っても誰も信じないだろうな…)』
そりゃそうだ
第二ゲームまで解決策を出し 皆を助けた命の恩人と
第3ゲームと突然現れた謎の女
明らかに信頼の差は愕然
私だってどっちかの言葉を信用しろと言われたら真っ先に前者を信じるだろう
『(でもまァ…ユウマ君達が…どんな風に絶望を希望に染め上げるのか気になるし…ゴミクズの私がちょっかい出していい代物じゃないよね)』
私は暫くまた傍観してる事にした。
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作者名:OGー© | 作成日時:2018年3月27日 18時