side_saihara ページ21
良くなった、とは言っていたけど少し荒めの息を立てて眠る彼女はまだ辛そうだ。
弱々しい手をギュッと握る。
もちろんその手は握り返してはくれなくて。
…心配で部屋に戻れないや。
でも男の僕が寝泊まりするわけにはいかないし戻ることを決心した。
…が。
Aさんは繋がれた手を離そうとしてくれない。
最「……起きてるの？」
『あはは……バレちゃった…？
熱くて起きちゃった。』
最「冷えピタ貼り変えるね、じっとしてて。」
『うん、ありがとう。』
冷えピタを貼ってあげるとと「冷たっ」と言って目を細めた。
最「じゃあ僕、部屋に戻るけどだいじょ『だいじょばない。』……え？」
『側にいてほしい…一人じゃ心細い…もん。』
最「でも……」
『ワガママなのは分かってる。でも、今日だけは許して…？』
最「……うん。分かったよ。そのかわりしっかり寝てね。」
一晩一緒に寝る事になってしまったけど……
果たして大丈夫だろうか。
まぁそんな事言ってる場合じゃない。
彼女が寝たのを確認すると、布団に入らせてもらった。
布団の中はAさんの熱と僕の熱が混ざり合ってとても暑かった。
それでも彼女の手をギュッと握って眠る。
Aさんの熱が下がりますように…
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kame. - ろんぱさん» ありがとうございますー！励みになります…！更新頑張ります！ (2017年1月30日 19時) (
レス) id: 8d7d63ea57 (このIDを非表示/違反報告)
ろんぱ - ものっ凄く好みの話です!!笑!!幸せです!!応援してます!! (2017年1月30日 19時) (レス) id: 9b54c0bd61 (このIDを非表示/違反報告)
kame. - ベリーさん» わー！ありがとうございます！引き続き頑張ります！ (2017年1月29日 17時) (レス) id: 8d7d63ea57 (このIDを非表示/違反報告)
ベリー - 展開が凄く好みです！！更新頑張ってください！ (2017年1月29日 16時) (レス) id: f3f123ed94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kame. | 作成日時：2017年1月25日 21時
