伝えたい言葉の意味 ページ3
中原side
「手前が組織(ギルド)に拐われた時か？」
俺のその答えに、Qは笑みを深め、大きく頷いた。尚もQは俺のコートを掴んで離さない。
、、、俺が了承するまで離さないってことか。
太宰に会わなければいけないということと、Qの言葉だとしても俺の口から彼奴にお礼の言葉を言わなければいけないことに、一つ溜め息を溢した。
「わーったよ。伝えりゃ良いンだろ？引き受けてやっからとっとと手前は地下牢に戻れ。」
「ほんと？絶対だよ！？」
「ああ、言ってやるよ。手前が今すぐ地下牢に戻ンならな。」
「うん！分かった！」
何故手紙の一つで彼奴がお礼を言うのかは不明だが、まずはこいつを地下牢に戻すのが先だ。
Qの手を掴み、他の奴等がこいつが地下牢にいないと騒ぎになる前に急いでQを地下牢に連れて行く。
連れ行く間、何故彼奴にお礼を言いたいのか聞くと、少し驚いた答えが帰って来た。
「だって大っ嫌いな太宰さんでも、Aさんの手紙をぼくにちゃんと届けてくれたから。だから、ぼくもちゃんと面と向かっては言えないけど、ちゃんと、お礼言いたかったから。」
口を尖らせながらQのその思いにも驚いたが、何より彼奴＿Aの名前が出てきたことに驚いた。
何故彼奴がこいつの事を知っていやがる。いや、俺たちの事を知っているなら当然か？だとしてもこいつに手紙で何言いやがった？こいつの反応からして嫌な事は書いてねぇだろうが彼奴のことだ。こいつの素性を知ってたら会いたいだの一緒に遊ぼうだの書いている気がする。
「中也さん？どうしたの？すっごく遠い目をしているよ。」
首を傾げながら聞いてくるQに「なんでもねェ。」と答え、彼奴が此処に来るかもしれないということを想像し、Qの手を掴んでいない方の手でキリキリと痛む胃がある場所を擦った。
首領にもう一度報告することが出来たな、、、。
もう一度Qの方をチラリと見ると先程は分からなかったが、マフラーの下に銀色のチェーンを首からぶら下げていた。そのチェーンの先は服に隠れて見えない。
こいつ、こんなもん持ってたか？
と考えたが直ぐに誰が与えたのか分かった。
Aだ。彼奴しか考えられねェ。
今回Qが逃げだせれたのも彼奴がこいつに渡したこれのせいだ。きっとそうだ。
少々自分でも理不尽だと思えるが、今はどうしてもAのせいにしたかった。
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レイ - 好きだわ! (6月26日 21時) (
レス) @page22 id: be2fe8a188 (このIDを非表示/違反報告)
桜の下(プロフ) - 次の話が楽しみです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年4月19日 0時) (レス) id: 6dcf85fe6b (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - ちょこれーとさん» コメントありがとうございます！私も久々に投稿したなーって呑気なこと考えていましたw此れから事態が発展していくので楽しみにしていて下さい！、、、よし、コメント貰ったしもうちょい更新しよ←結構ちょろい (2020年2月9日 15時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 久しぶりの更新で嬉しすぎて奇声を上げましたw これからも楽しみにしてます!! (2020年2月9日 13時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - もっぴいさん» 私も夢主ちゃんのマイペースなところ大好きなんですよ。この作品を読んでくださり有り難う御座います！これからもよろしくお願いします！ (2019年9月29日 18時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)
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