三話 ページ3
あの地獄のような鍛練が3年経ちました。現在12歳十六夜。
鍛練が日に日に厳しくなりまくって死にそうです。
「動きが鈍くなってきてるぞ!集中しろ!お前の月下の呼吸とやらの技の威力とスピードも落ちてきている!後で山往復100周して来い!」
「鬼ぃぃ!!!」
「俺は鬼だ!!」
鬼畜だ!もう腕が千切れそうなんですけど!?かれこれ打ち合いを5時間ずっとveryherdでやってますよ!?しかも家にある木刀がついさっき全て折っちゃったから鉄の棒で打ち合ってるからな!?マジでさっきから火花飛びすぎで怖いんだけど。というより家に何で鉄の棒なんてあるの?これめっちゃ重いよ。木刀が軽く感じるよ。
そんな事を考えていたからだろうか、私が持っていた鉄の棒が吹っ飛ばされた。
「参りました」
その言葉を言い終わると同時に私はバタリと地面に倒れる。以前挨拶なしで倒れたらめっちゃ怒られた。もうほんとあれは本気で怖かった。というか、私この人に一本も取れないんだけど。え、もしかして上弦より強いんじゃないの?
「俺はそこまで強くないぞ」
私の考えてたことが顔に出ていたらしく、師匠が呆れながら笑っていた。というより、何故そんな断言出来るの。
「俺はな、以前上弦と運悪く遭遇したことがあるんだ。そいつは上弦の壱だったが、めっちゃ強かった。俺でも、頚を僅かに斬ることがのが精一杯だった」
え、いや、なんか今さらっと凄いこと言ったよこの人。え、頚少し斬ったの?しかも上弦の壱の?え?私の師匠凄すぎない?
「でも、お前はそんな俺にすら勝てない。お前の役目は鬼舞辻無惨をこの世から消すこと。鬼の『始祖』であるあの男を殺すには、まず俺を倒してからだな。」
その時の月下に照らされながらニッと笑う師匠が凄くかっこ良かった。え、惚れる。鬼だけど。
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