どうして？【文スト】

雫が二十八粒 ページ30

凛side



服を着替え、男の子のウィッグを被った姿で街を出る。



金なら中也に以前貰ったからあるんだよなー。


ま、今まで使って無かったけど。


こんな時に役に立つとはね。



お、A見っけ。


、、、＋αも



「Aちゃん、本当に凛ちゃんに会ってないんだね？何もされてないんだね？」


「え、なんなんですかいきなり。気持ちも悪いですよ太宰さん。」



太宰さんだ。


うわぁ、気持ち悪い程の速さだな。


A発見レーダーでもあの人の中にあるんじゃないか？



とか思いつつ、その様子が見れるカフェに入って紅茶飲んで見つけれる私も私だけど。



「ふーん、ま、良いけど。」


「どうしたんですか?もしかして凛ちゃんが近くに来てるんですか？」



イエス。


今君たちのことを紅茶飲みながら優雅に見てるよ←←


にしても此処の紅茶入れ方旨いな。←




「いや、今日探偵社に来ていないからもしかして君を苛めてるんじゃないかってね。」



ひっでぇな太宰さん。今日私探偵社居たよ？１０分間←


あ、此処お茶請けのマカロンも美味しいな←←




「へぇ。で？太宰さんはサボりですか？」



そうだよ。こいつ今サボってるの。


私も人の事言えないけど。


あ、ラズベリー味のマカロン旨い。←




「いや、ちゃんと国木田くんにちゃんと言って出てきたよ。」


「それをサボりと言うんですよ。」



そーだそーだ。もっと言ってやれー。


あ、マカロン無くなった。



「全く。私知りませんからねー。」


「そんなことより、折角のデートだし楽しもう！」



は?


私は貴様に私の大切な大切なAを嫁にやるつもりはねぇぞ。←




「誰がデートだ!!この女誑し包帯無駄遣い装置!!」


「、、、なんだろう、それと同じ渾名さっきも聞いたような、、、。」




それ私だな。



そう言いながらも違うところへ行こうとする二人を見て、店から出て、二人の後を追った。

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