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side:A
さとみに呼び止められて再び振り返る。
早く行かなきゃ莉犬が...!!
さとみ「まずは作戦を立てないと!何もなしで行くのはさすがに危険すぎる!」
っ...確かにそうか。
『わかった...手短に頼むよ?』
莉犬がう、ううと漏らす声がこっちにまで聞こえる。
さとみ「おれが助けに行く。この膝当てを使ってハンターをおびき寄せつつ逃げるから、Aところんは暗号機を回してくれ。直したあと回したからのこりは2個で半分終わってたと思う。終わったらすぐゲートに向かって開けてくれ。」
ころん「さっすがさとみくん!!めっちゃいい作戦じゃん!」
でも、これはあまりにもさとみへの負担が大きすぎないか?
『さ、さとみ...』
ぐしゃぐしゃ
さとみに乱暴に頭を撫でられた。
少し髪の毛が引っ張られて痛い。
さとみ「絶対に帰ってくるから、な?」
彼のさっきとは違う力強い何故か説得力のある瞳に、思わず頷いてしまった。
こうなった異常はさとみの負担を減らすために早く解読しなくちゃ。
ころん「じゃああっち解読してくる!!ここ任せた!」
『わかった!さとみの為にもできるだけ早くできるように頑張ろう!』
ころん「もちろん!」
ぴー、がたがた、カランカラン。
ちっちっち、トーン!
もう少しで暗号機が1台、解読し終わる。
ころんのところももう終わりそうだ。
『ころん!!わたしはこっち側のゲートに行く!』
ころん「わかった!!莉犬くん側に行くね!!」
ヴーーーーーーーーーーーン
低く、サイレンの音が鳴る。
その瞬間私ところんは解読機から手を離し、一目散にそれぞれのゲートに向かった。
さとみは莉犬の手を引きころん側のゲートに向かっているようだった。
そういえばハンターの顔、どこかで見たことがある気がする。
なにか...愛しい顔。
ころん/さとみ「...先に行くよ」
『っ!?』
2人がそうチャットに打ち込み、脱出した瞬間、背後に何かの気配がした。
『な、ななもり。さん...!?』
ななもり。「やぁA。いつもみたいに"なーくん"とは呼んでくれないんだね?」
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白兎 - グスッ。゚(゚´Д`゚)゚。い、グスッいい話だねグスッ(;ω;) (2020年8月5日 23時) (レス) id: 46d9c3b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 感動したー。゚(゚´Д`゚)゚。ころちゃん、かっこよすぎて惚れそう!((もう、惚れてるけどww (2020年6月6日 17時) (レス) id: e940227cb7 (このIDを非表示/違反報告)
SURUMEα - 山崎さん» 莉犬「だってよるぅちゃん」るぅと「作詞作曲に携わったかいありました(*´∀`*)」莉犬「聞きながら読んでくれる人増えたら嬉しいね(*´∀`*)(つられ微笑み)」 (2020年4月26日 18時) (レス) id: 2c1f0bbea4 (このIDを非表示/違反報告)
SURUMEα - れな./renaさん» さとみ「感動してくれるほど駄作者に語彙力があったら苦労しないんだけどな((」駄作者「ああ"?」ころん「さとみくん!!僕のセリフ神だって!!やっぱねー僕は神だよね!!」さとみ「ああ"?((おっといっけね☆最後まで愛読して頂きありがとうございました!!」 (2020年4月26日 18時) (レス) id: 2c1f0bbea4 (このIDを非表示/違反報告)
#marisa - codeってなんか強いメッセージがあるんですよね…ついつい聞き入ってしまうんです…それを小説で表現するなんて!とってもうまくできていますね!途中から涙が…うぅぅーっ (2020年4月4日 5時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SURUMEα | 作成日時:2019年8月5日 14時