お気に入りとかお前らヒトサマなめてんだろ 2【灰谷兄弟】

28灰谷竜胆Happy Birthday！ ページ28

……58、59








『竜胆！！誕生日！おめでとう！』






思いっきりジャンプして竜胆の胸にダイブする。







50キロそこそこの体重の突進を、竜胆はものともせず受け止めてくれた。








「おー。サンキューな」







満面の笑みでぎゅっと抱き締めてくれる。






それにつられて私もニカッと笑った。





「兄貴の誕生日は、めちゃくちゃ寝そうになりながら祝ってたのに。夜遅くまで起きれるようになったな」






意地悪く竜胆が笑う。





誰のせいだと思ってんだ。遅くまでたくさん映画見せやがって。




『ハンッ。竜胆だって、前は抱きついたら拒んでた癖に。思春期卒業おめでとー』






皮肉を込めて言うと、背中に回る腕に力が込められた。






『痛え痛え痛え！！！折れる！潰れる！やめろゴリラ！！』






「誰がゴリラだ」





マッチョって意味だよ？と言うとさらに絞められた。






ちなみに蘭はベッドでぐっすり。……というサプライズ。





ヤバい。普通に死ぬ。




人間の皮を被ったゴリラに殺される。



ほら胸圧が…………








胸圧？？？







『待って……もしかして竜胆ってさ』





急にスン…………となった私に、竜胆も何事かと腕を緩める。







『私より胸でかくない？？？』






「潰すぞ」




『何を？』










ということで竜胆誕生日おめでとう！！！！

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