お気に入りとかお前らヒトサマなめてんだろ 2【灰谷兄弟】

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『はぁーーお腹いっぱい！』



ぽっこり膨らんだお腹をポンと叩く。



久しぶりにたくさん食べた。
頬が落ちるかと思うほど美味しい猪肉を煮たもの。
あ、あとカニ！！カニめちゃくちゃ旨かった！！




「モッチーから連絡来てる」



『飯美味しかったーって自慢しようぜ』




私は三途に自慢しよ。



飯美味しかったーとLINEを送るとすぐに既読がつく。




暇なのかな。



ピロンッ


「残飯でも食っとけ」




『黙れヤク中』




なんで三途ってこんな口悪いの！？




「お、モッチーから返信きた。よかったなだって」




『っかー！この差よ！』


　
信じらんないわ！



ポイッとスマホを放り出して気を沈めるために、そばにいた竜胆の髪をいじる。



くぅっ。さらっさらだ。





すると蘭も寄ってきて私の後ろに座った。



「相変わらず髪短けぇなぁ。伸ばさねぇの？」



そう言いながら蘭も私の髪をいじった。




『伸ばすとめんどー』




雑談をしながら互いの髪を結っていく。ちなみに竜胆は、モッチーとLINEしてる。




『明日で終わりかー。どうしようかな』


そのまま寝るのは楽しくない。




『あっ』


思いついてしまったぜ。


蘭の腕から抜け出して、一瞬で枕を二つ手に取ると、二人の顔に叩きつけた。



反撃される前に、ヒョイッと飛び退く。




『旅行ときたら枕投げっしょ！！はーっはっは！クリティカルヒッ』


ぼふんッと枕が顔にあたる。




「よそ見かぁ？Aちゃん」



「不意討ちとは良い度胸だな」




ゆらりと二人が立ち上がる。



『いやなんで私を狙うのさ！！兄弟で殺りあいなよ！』




「「この中で一番Aが弱いから」」




イラッ。



怒りを感じた瞬間、私は畳を強く蹴り、二人目掛けて飛び上がった。





『てめえら、その言葉覆えしてや』



ボスン。



二人の投げた枕が、顔面にクリティカルヒットした。






結論。息のあった兄弟には敵わん！






というわけでリクエストありがとうございました！

ほんとは肝試しのようなものもいれたかったのですが、夢主ちゃんは幽霊信じないだろうなーと思っていれませんでした！

またのリクエストお待ちしています！

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