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なんていう私の言葉をこいつらが聞くはずなかった。


おもしろがってジリジリ近づいてきてやがる。




『お前ら日本語って知ってる!?』




「Aがおもしろいのが悪い」



「期待通りの反応してくれてありがとねAちゃん♪」




こいつら……こいつら!!



息ぴったりで煽りやがって……!


いつも息ぴったりだけど!!



普段ならここで竜胆をからかうことに方向転換すれば蘭を巻き込めて終わりだ。


だけど今回は蘭の期待通りっていう発言が気に食わない。




一矢報いたいけど肝心の蘭の弱みが分からなかった。




考えている間も、蘭と竜胆は近づいてきている。




どうしよう。不意を突く方法……不意を突く方法……



トンッと背中が何かに当たった。



壁だ。





やべっ。


その衝撃と共にあることを思い付く。





近づかれる前に自ら近づいてしまえばいいのでは?



自分が近づくなと言ったのも忘れて私は蘭の方に駆け出した。





「え!?」


竜胆が驚き蘭も目を見開く。




『どりゃーーーー!!』



おもいっきり地面を蹴って跳躍する。


その勢いのまま蘭の顔に突っ込んだ。




顔に抱きつかれた蘭は勢いを殺せず後ろに倒れ混む。


「兄ちゃん!?」





ゴンッ。



鈍い音がして蘭が尻もちをついた。


尾てい骨を打ち付けたのか悶絶してる。





『やべっ蘭ごめん大丈夫?』



顔を覗き込むが髪で隠れて見えない。



とりあえずずっと上に乗ってるのもなんだと思って、降りようと腰を上げたその時。



素早く蘭の腕が背中に回されぎゅっと引き戻される。



『むぐぇ』




え、なに?



首が結構ヤバい角度で曲がってるんだけども。



しばらくその形のまま蘭は動こうとしない。



その沈黙に耐えかねて口を開いたとたん、背中に回された蘭の手が脇腹をくすぐった。

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ぴよぽよぱあ(プロフ) - お、おお〜。ちょっと難しいけどやってみます。かなり解釈違いになってしまうかもしれませんがご了承下さい。リクエストありがとうございます! (8月22日 19時) (レス) id: 9d9a26fac4 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストなんですけど、生理のとき?のやつとかをやってほしいです!よろしくお願いします! (8月16日 19時) (レス) @page24 id: 283059bdd1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよぽよぱあ(プロフ) - や、やさ、優し〜〜!!嬉しすぎるので秒で直してきます!!励みになるコメント、ありがとうございます! (8月13日 20時) (レス) @page23 id: 9d9a26fac4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ぴよぽよぱあさん» えっ...........病気中なのにこんな面白い作品描けるんですか!?!?秀才...いや、天才ですね!!新しい話(?)もめちゃめちゃ面白かったです!また楽しみに待ってます!はやく良くなりますように! (8月13日 19時) (レス) id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
ぴよぽよぱあ(プロフ) - えっ!めちゃくちゃ嬉しいです!!ありがとうございます!!早速病気になったので無理のない程度で頑張ります! (8月13日 18時) (レス) id: 9d9a26fac4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴよぽよぱあ | 作成日時:2023年7月7日 14時

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