19 ページ19
いやー取り乱しました。
綺麗に掃除された廊下を三人で歩く。
ちなみに竜胆の牛乳を奪おうとして見事避けられ廊下に顔面から突っ込むっていう転び方をしたんでデコが痛い。
避けんなよ。
『そいやさ、竜胆昔はかわいいって言うと怒ってたじゃん?』
今はいいの?と下から顔を覗き込みながら言う。
そうすると竜胆は、あーと声を漏らして顔をそらした。
「慣れた。あと」
すっ、と顔を耳に近づけてきた竜胆。ないしょ話かなと自分も耳を寄せる。
「A……」
低く、なめらかな声。
振動が鼓膜を揺らした。
『……は!?』
耳を押さえてその場から飛び退く。
『な、な、な……!』
顔が赤くなってはくはくと口を動かす。
腰を折り、ワックスがかけられてない髪から覗く目が、妖艶に弧を描いた。
「こうすれば意識するって知ってるから」
もう一回やってあげようか?と近づく竜胆に、来るなと両手を前につきだす。
『やめろ!普通に耐えられんわ!!耳が孕む!!近づくな!!』
「えー」
『えーじゃねえ!自分の声が凶器ってこと知っとけ!?』
かなりキレて叫ぶように話しているが、一歩も近づかないA。
その後ろに、蘭が忍び寄っていた。
だが、Aは気づいてない。竜胆が、あーあ、とでも言うように腰に手を当てた。
蘭が腰を屈める。
『大体お前らはなぁ』
「A……こっち見ろ…………」
『んぎゃーーーーーーー!!!!』
心臓がぽろッと口から出た。
光の早さでその場から離れる。
さっきまろびでた心臓が胸の中でドンドン鳴ってる。
もはや声も出ない。
蘭は私を見てにやりと笑った。
そのとなりで竜胆も同じような顔で笑ってる。
『おま……お前らもう私に近づくな…………』
137人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴよぽよぱあ(プロフ) - お、おお〜。ちょっと難しいけどやってみます。かなり解釈違いになってしまうかもしれませんがご了承下さい。リクエストありがとうございます! (8月22日 19時) (レス) id: 9d9a26fac4 (このIDを非表示/違反報告)
夏 - リクエストなんですけど、生理のとき?のやつとかをやってほしいです!よろしくお願いします! (8月16日 19時) (レス) @page24 id: 283059bdd1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよぽよぱあ(プロフ) - や、やさ、優し〜〜!!嬉しすぎるので秒で直してきます!!励みになるコメント、ありがとうございます! (8月13日 20時) (レス) @page23 id: 9d9a26fac4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ぴよぽよぱあさん» えっ...........病気中なのにこんな面白い作品描けるんですか!?!?秀才...いや、天才ですね!!新しい話(?)もめちゃめちゃ面白かったです!また楽しみに待ってます!はやく良くなりますように! (8月13日 19時) (レス) id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
ぴよぽよぱあ(プロフ) - えっ!めちゃくちゃ嬉しいです!!ありがとうございます!!早速病気になったので無理のない程度で頑張ります! (8月13日 18時) (レス) id: 9d9a26fac4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴよぽよぱあ | 作成日時:2023年7月7日 14時