お気に入りとかお前らヒトサマなめてんだろ 2【灰谷兄弟】

13　焼きもちかーい？ ページ13

うっひょーー！！

今日は待ちに待ったあの日！！コラボカフェに行く日！！




ずーっと前から楽しみにしていて、今日のために朝ごはんも抜いてきた！！



推しに会いに行くのに失礼がないようにと、正装っぽい水色の花柄ワンピースを着て、友達を待つ。



そわそわと時計を確認する。

かなり早い時間に来てしまったが、もうそれは不可抗力。

仕方がない。友達もあともうすぐでつくらしく、思わず笑ってしまった。

まぁ、どんなに早めについても推しについて語ったら待ち時間なんてあっという間だけどね！！


へへー！とぎゅっとスマホを胸の前で握りしめる。




『あっ、こっちだよ！久しぶりー！』


うえーい、と友達とハイタッチする。

「きょ、今日は楽しみだねっ」

『うん！昨日楽しみで眠れなかった！』


どうやらコミュ障なのは変わりはないらしく、それでも楽しそうな友達を見てぺかーと私は笑った。


彼は私の数少ない友達で、俗に言うオタク友達だ。中学生のころ教室でこっそり読んでいた漫画が、彼に見つかり、彼もその漫画にハマっていたため、友達になりました。

同じ漫画読んでて語れたら、もう友達だよね。





ルンルンと跳ねるような足取りで聖地に向かう。


『今日は何をお求めで？』


「ふふ。それはやっぱり最推しの海鮮丼とドリンク！キャラのストラップがついたスプーン！コラボ限定商品と決まっている！！」


しゃきーんと効果音がつきそうな勢いでポーズを取る友達。


『おお！！相変わらず大量ですな、羨ましい。私は最推しの牛丼とドリンクしか金銭的に買えぬ』


そう言うと、友達はぽんぽんと私の頭を撫でた。推しのコラボ限定商品が買えないのは私たちにとって本当に苦痛なので、その痛みを知っている友達はかわいそうにと嘆きを持って慰めるように頭を撫でてくれる。



それによって少し回復した私は、目にハイライトを入れて、前を向いた。


『ありがとうございます！！ししょ……あーっはっ』




口に手を当てた。何故かって？叫び声をあげないためだよ。


来た来た来た来た！ついに来てしまった！




『推しがっ推しが笑ってる……！！』


キャー！と二人で盛り上がる。



すぐ後ろに、毒蛇と毒グモが迫っているとは知らずに……。




なーんか、ネタっぽくなっちゃうんだよなぁ。すみません！

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