ついてけない！？こんな日常V２ (ページ45)

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職場体験、本屋とか介護の仕事とかは昼食出さないから不公平だよねページ45

Aの1人目の客はなんとブス子・・に似た、ブッサイクな女だった。

Aは目を疑った。

「私の顔に何かついてますか？」

女が言ったのでAはあわてて、接客の準備をした。その女の名前は『すぶ子』というらしい。

ちょ・・名前ヤバいくらいヤバいんだけど！『す』と『ぶ』入れ替えたら完全なるブス子だよ！

そんな事を考えているとすぶ子が指名したホストがやって来た。それはジジ・ブラージ(本編ではオルフェイスのキーパー)だった。

ちょっと・・こんな人指名する人いるんだ・・しかも日本語話せるの？この人。なんか好みの男性までブス子先輩にそっくりなんですけど

早速接客が始まった。Aはブラージの補助に回る。

「ブラージさん、こんにちは」

すぶ子が話しかける。するとブラージも返す。

「ボンジョルノ」

って、いきなりイタリア語じゃん

Aはトークができるのか心配だったがそれは必要なかったようだ。

ブラージはカタコトだったが、なんとか日本語を話し、無事に接客を終えた。

レジまで連れて行き、店を出るまで見届けるのがAの仕事なので早速すぶ子をレジまで連れて行く。

レジにはみどりがいた。

「ありがとうございます・・えっと」

慣れた手つきでレジのボタンを押していく。Aがすぶ子を接客している内に覚えたのだろうか

「700円の品が3品、1000の品が1品、650円の品が2品で合計10万8千円ですね」

「いや、おかしいでしょ！」

真顔で言うみどりにAが素早くツッコミを入れる。

「計算おかしいでしょ！どのボタン押し間違えれば10万8千円なんかになるのよ！」

Aが、つい女っぽい口調で言った。それをすぶ子は聞き逃さなかった。

「ちょっと、あんたもしかして女なの？」

すぶ子が言った。Aは焦った。みどりを見ると、ものすごい顔でにらんできた。

まるで責任取れと言ってるようだった。

すぶ子はまだにらんでいる。するとAはあることを思いついた。そしてすぶ子にこう言った。

「僕が女なわけないだろ？子猫ちゃん。僕は正真正銘オ・ト・コだよ。それは君が一番知ってるだろう？ベイビー」

投げキッスをしながら言ったその言葉は須舞子のハートを打ち抜き、職場体験が終わった後も『クラブメモリーズ』に来てAを指名しているという。

もちろんもうAはいないが。

ブラージさん、どうなったぁぁーーーー！？

これがAの最初の職場体験の感想だった。