ついてけない！？こんな日常V２ (ページ34)

今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:2,542 hit

交渉だゼ！ページ34

しばらく黙り込んでいたリカが言った。

「つまり、ウチらがアンタらの要求聞かないとその映像を学校に渡すっちゅーことやな？」

「そうです」

目金が言うとリカは

「でも映像上は骨折したように見えるかもしれへんけどホンマにそいつの腕折れとるんか？ちょー見してみん」

「え、ちょやめ」

天馬は拒否する。

「なんで嫌がるんや。ちょー見せるだけやんか」

「折れてんだから触ると痛いに決まってるじゃん」

天馬は触らせない。もちろん演技であって本当に折れているわけじゃないから。

「触らへんわ！見るだけやわ！見せんかいコラ」

「ちょっと！抵抗したら学校に映像差し出すって言ったじゃない！やめなさい」

Aが言うと、

「ホンマに折れとるんやったら要求聞いたるわ」

「・・・・ちょっと天馬君こっち来て」

天馬が引き返すとみどりが

「こうなったら天馬。本当に腕折ってあいつに見せるしかないな」

「いや無理だよ！何で俺だけそんな被害受けなきゃいけないんだよ折れたふりするでけでいいって言ったじゃん」

「男だろ！それくらい我慢しろ！」

そんなこと言い合ってるうちに道子が

「みんなもうええ。ウチが本当の事言ってくる」

「え、道子ちゃん？」

Aが呼び掛けたときにはもう道子はリカに話しかけていた。

「腕が折れたんゆうのは嘘や。ただウチは謝ってほしいことがあるねん」

つるとリカが

「やっぱ折れてへんかったんやな。で？謝ってほしいことって？」

「ウチの彼氏取ったこととたこ焼きの醤油味がまずいって言ったことやウチも謝るから」

「・・・・」

リカはしばらく黙り込んだ。すると

「別に謝ってあげてもええけどそんなことしても彼氏は帰ってこーへんで？」

「ええよ別に」

「ふーん・・・ほな彼氏取ってわるかったな。あとたこ焼きも」

「ウチもソ―スまずいゆうてごめんな」

案外早く決着が付いたのでAは安心した。元々は仲良しだったのだから心は通じているはず。

するとＫＹな一ノ瀬が帰ってきて

「マイハニーお待たせジュース買って来たよー！」

「や～んダーリンありがとう～愛してるー」

いきなり態度が変わって笑顔になるリカ。

間接キスをしたりとラブラブだ。

「やっぱあんたムカつくねん！」

そう言い、ホテルへ帰っていく道子と１６組の生徒。

ムカつくなんて言ってたけど本当は二人の仲を邪魔したくないから早く引き上げた道子であった。