ついてけない！？ こんな日常V２

不動はボケ下手 ページ30

「そんなバナナ！」

不動が言った瞬間、空気が凍りついた。

Aがしばらくしてから目金に言った。

「え？ちょ・・目金君・・もしかして不動君ってそんなバカなって言いたかったのかな？てか、私がしゃべり方もバナナみたいにしなって言ったからあんな事言ったの？もしかしてボケたの？思いっきりスベッてたけど」

「お、落ち着いてくださいAさん。いや確かにボケたのかもしれないですけど・・・」

すると不動がまた

「そんなバナナ」

と、さっきよりもゆっくり言った。

するとAは

「ちょっと目金君！あれ完全に自分ではウマく言ったって思ってるよね！全然ウマくないけど思いっきりスベッてたけど！てか何か感想求めてるんじゃない？」

「し、知りませんよそんな事！何か言ってあげればいいじゃないか面白いとか」

「そんな事言えるわけないじゃん！全然面白くないもん！」

不動はずっとこっちを見ている。

「だから何か求めてるんだってば目金君！」

「僕に言わないで下さいよ！」

不動はまだこっちを見ている。

ついにAが

「えっと・・そ、それボケたつもり？えっと・・はっきり言って面白くないよ」

「そ、そんなバナナ！」

不動が言うとAがすかさず

「だから面白くないんだってば！もういいよバナナネタは！」

「！」

不動は黙り込んだ。すると目金が

「ちょっとAさん！そんなはっきり言ったらかわいそうじゃないですか！いくら不動さんでも」

「だったら目金君が言えばいいじゃん」

「何言ってるんですか」

「何で私ばっかり」

そんな事言い合ってるうちに不動はふらふらと帰って行った。

「あれ？不動君帰った？」

「あ、本当ですね」

しばらく沈黙が続いた。

「不動君のネタ、バナナの皮みたいにスベッたね」

「どういうことですか、それ」

「バナナの皮ってアニメみたいにすごい滑るんだよ」

「へぇー」

「バカ作者が実際に実験したらめっちゃ滑ったんだって」

「へぇー」

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