ついてけない！？こんな日常V２ (ページ20)

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お騒がせ先輩再び　前編ページ20

ある日の放課後、Aが教室へ行くとドアに

「吹雪の恋愛相談室、やってるよ」

という看板が吊るしてあったのでAがムカついて落とそうとしたら教室の中から吹雪が出てきて

「こ、子猫ちゃん・・助けて」

と言ったのでAが教室の中を見ると

「テツジがーーーー」

と言って泣いてる人がいた。久々登場のブス子だ。

「げっ・・ブス・・じゃなかった子須舞先輩どうしたの？」

Aが聞くとブス子は

「テツジが・・テツジがまた恵とくっついたのよぉぉぉぉぉぉ」

と、泣きじゃくる。

またかよ・・・

Aはあきれながらもブス子の話を聞いてあげることにした。

「テツジは・・私のこと好きって言ってくれてたのにーー誕生日にだって私の嫌いなエスカルゴ専門の店に連れてってくれて、嫌いって知らなかったんだ許してくれって言ってバラをくれたの。すっごくうれしかった。文化祭の劇だって私がヒロインやりたいって言ったら、君は石役の方が似合うよって言ってくれてセリフ一切なかったけど私頑張って演じたの。灰色のペンキを体中に塗って。なのに、なのに、テツジはまた恵とーーー」

「いや子須舞先輩あんた絶対嫌われてるよ！どう考えても嫌がらせだよ！いい加減気づきなよ！テツジ先輩はもうあんたのこと好きじゃないんだって」

「何でそんなこと言うのよーーーー」

鼻水を垂らしながら言うので、普段ブスイ顔がさらに強調されてもっとブスく見える。

「ま、まぁまぁ・・泣き止んでください。私が何とかしてみせますから」

Aが適当なことを言って泣き止ます。やっとブス子が静かになったと思ったもの束の間。

秋が何かを持って教室に入ってきた。

「あれ？秋ちゃん、何もってるの？」

すると秋は

「あぁ、これツツジの花よ。校庭に咲いてたから教室に飾ろうと思って」

するとブス子が

「ツツジ・・・テツジーーーーー」

「いや何でまた泣くんだよ！確かに似てるけど！ツツジとテツジって似てるけど！ちょっと秋ちゃん空気よんでよ！」

「ごめんなさい何だかよくわからないけど、このツツジの花あげるから元気出してください」

そう言ってブス子にツツジを差し出す秋。

「いや逆効果！そんなものもらっても切なくなるだけだから！」

「テツジーーー」

予想通りさらに泣きだすブス子。

こうなったら、まずはブス子先輩を元気づけなきゃ。テツジ先輩との事は後でいいや

Aはポケットからあるものを出した。