検索窓
今日:53 hit、昨日:68 hit、合計:9,600 hit

58 ページ9

***









「……は?」










.










突然の言葉に、思考回路が停止する。








.










ちょっと待って。

今なんて言われたの…?









“太る”って…

何が、どうして。










この状況で、そんなことを…










.










侑李「それ。」

「え。」










.










それ…

知念さんの視線の先は、私が持ってるカゴの中。










もしかして、これのこと…?










.










侑李「お弁当2個に豚汁に、いっぱい食べるのはいいけど、

野菜もちゃんと食べないとダメだよ?












どうせ弁当に惣菜あるから大丈夫、なんて思ってそうだけど

大丈夫じゃないからね。








今は若いからいいけど、お肉ばかり食べてると

大貴みたいなワガママボディになるよ。










お酒は…まぁいいや。

僕も飲むし、おいしいし。










だけど、紅茶は別だから。










ミルクティーだから、100mlあたり10kcalだとして、

それは500mlだから、単純に5倍するとそれだけで50kcal。











それに、チョコやアイスもあるけど、

全部食べたらとんでもないカロリーになるよね。





 



それだけ消費するのに、どのぐらい運動が必要か分かってる?

分かってて、買おうとしてるんだよね?










駅まで歩くから問題ないとか、

軽く運動すれば平気だとかのレベルじゃないし。










まぁ風羽さんは賢いからそんなお馬鹿な考えを持ってるとは

思わないけど…」










.










「…………」










.











一気にまくし立てられて、

口が開いたまま塞がらなくなった。











知念さんが言った、”お馬鹿な考え”というものを、

確かに持っていたけれど…










.










「……っ、お…」

侑李「ん?」










「お、おかしは、別腹…デスノデ……」










.










言い返す言葉が見つからず、

知念さんからすっと目をそらす。










.










今日の知念さん、いつもより少しだけ機嫌が悪かったのは

何となく分かっていた。












忙しそうだったし、疲れてるんだろうなっていうのも

何となくわかる。












わかるけど…

ど、どういう反応をするのが正解なのかわからない。











知念さんって、こんなに毒舌だったの…?










***

59→←57



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
199人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まりも
作成日時:2023年8月15日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。