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***
「た、たいようくん…!?」
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私と手を繋いだまま、たいようくんは
走って知念さんのところへ向かう。
私も足がもつれながらも必死でついて行って、
知念さんは驚いた目で私たちを見てた。
.
侑李「え、風羽さん?」
「ど、どうも…」
侑李「え、待って。なんで風羽さんと太陽が一緒にいるの?」
「おねぇちゃんがたすけてくれた!」
侑李「そ、そうなの?」
「は、はい。」
光「俺もいるよん。」
侑李「あ、ヒカも…えっと、ありがとう。迷惑かけてごめん。」
光「いいっていいって。」
.
手が離れて知念さんに抱き抱えられた太陽くんは
嬉しそうに笑っている。
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“ちー”って、知念さんのことだったんだ。
それに太陽くんの顔、今思えば有岡さんにそっくりだし
前に知念さんに見せてもらったことがあったわ…
.
侑李「というか太陽、どこ行ってたのさ。心配したんだよ。」
「ちーを探していたら、ちーがいなくなってた。」
侑李「んな訳ないでしょうが。方向音痴め。」
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知念さんに頭をコツンとされた太陽くんは
不思議そうな顔で私を見ている。
な、なに…
.
「おねぇちゃんはほうこう…おんち?じゃないの?」
「へ…」
.
純粋な瞳を向けられて、思わず私も目が点になる。
な、なんで…
.
光「んー、昔はそうだったけど今は大丈夫だよな?」
「ちょ、光くん…!」
「あのね、ママはね、ずっとほ、ほうこうおんち…なんだよ!」
光「じゃあ太陽はママ似なのか。」
「僕、ほうこんおんちじゃないもん!」
.
ぷくっとほっぺたを膨らませて、
拗ねた顔で光くんを睨み上げている。
か、かわいい…
有岡さんにそっくり…!
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作者名：まりも
作成日時：2023年8月15日 23時
