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***
「か、かわい…」
光「うっ…」
「それにちっちゃくてふわふわで…!」
光「あ、あのさ、Aちゃん…」
「ねぇ、光くんもこっち来て…」
光「それ以上何も言うなぁ!」
.
ペットショップに来た私たち。
子猫が可愛くて手招きするけど、猫が苦手な光くんは
ぶんぶんと首を振って後ずさる。
.
「まだ苦手なの?ねこ。」
光「苦手。ずっと苦手。なんかぬるぬるしてるし。」
「ふぅん…?」
.
ぬるぬるって、相変わらず意味がわからない…
.
子猫を可愛がる私をよそに、隅っこで小さくなる光くん。
猫が苦手って言うけれど、光くんはどこか猫っぽい。
丸くなって威嚇するとことか、
たまに出るツンデレなとことか。
.
「でもかわいいでしょ、ねこ。」
光「うん…かわいい。」
.
あとは、こうやって私の服を小さく掴んで
後ろからチラリと猫を見つめる仕草とか。
怖いのに申し訳ないけど、反応がいちいち面白くてかわいい。
ほんと、昔から変わってない…
.
光「…何笑ってんの。」
「ふふ、別に…」
光「そんで何で俺の頭撫でてんのよ。」
「別にー?」
.
猫を撫でるときと同じように
光くんの頭をゆっくり撫でる。
.
光「Aちゃん、俺が年上ってこと忘れてるでしょ。」
「ふふ、どうでしょう。」
.
口元をムッとさせる光くんに私の頬は綻ぶ。
.
これは無意識。
だってかわいいんだもん。
しかも、口では文句言ってるけど、頭を撫でられて
何かちょっと気持ちよさそうな顔してるし、されるがまま。
やっぱり猫なんだよなぁ…
***
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作者名：まりも
作成日時：2023年8月15日 23時
