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***
侑李「ん?」
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買い物を済ませて、手提げ袋を掲げてコンビニの外に出たとき、
ずっと気になっていたことを聞いてみる。
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「あ、えっと…私が辛いなって思ったとき、いつも気づいてくれて、
知念さん、スーパーマンみたいだなって思っちゃって……」
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営業部に異動して仕事のやり方で悩んでたときや
関西出張のとき。
そして、今日だって…
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モニョモニョと小さくなっていく自分の声。
口先が回ってない私を知念さんは不思議そうに私を見ている。
あ、いや…
だから、その…
.
「えっと、知念さんってスーパーマンというか、
ヒーローみたいというか…」
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あはは、と自分の乾いた笑い声…
口に出して、後悔した。
む、虚しい。
何言ってんだ、私…
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自分の語彙力の無さに頭を抱える。
知念さんの顔を直視出来ない。
とにかくすごい!って言いたかっただけなのに
小学生みたいなこと言っちゃって…あぁもう。
.
侑李「…っ、ふふっ…」
「へ…」
.
吹き出したような声が聞こえてきた。
クスクスと肩が揺れるような、小さな笑い声。
わ、笑われてる…?
なんで?
.
侑李「風羽さんの言うとおり、僕、風羽さんのスーパーマンだし、
ヒーローなので。」
***
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作者名：まりも
作成日時：2023年8月15日 23時
