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***










「……重い、ですよね。」

侑李「なにが?」










.










私の一言に、知念さんが眉を顰めて言った。










その声はとても不機嫌そうで。

それでも、なんでかな…










知念さんだと、心の奥にある不安を

全部さらけ出せる気がした。









.









「社会人にもなって、妹に嫉妬して…

二人が結婚したのだって、もう一年も前なんです。









なのに、久しぶりに“彼ら”に会ったら

固まっちゃって、何も言えなくて…」










.










ズルズル引きずったまま。










早く忘れなくちゃって思っても忘れられなくて

いつまで経っても両親の愛情を欲している。












ずっと…頭の片隅に残っている。










.










「どうせ私なんて…一生誰からも

好きになってもらえないんです。」










.









無意識に思いが言葉になっていた。









知念さんは、ぽりぽりとこめかみをかきながら

ちょっと面倒くさそうに耳を傾けている。









.









「私なんて、頭悪いし、短気ですし。

顔だって可愛くないし、気が利かないですし、めんどくさいし…」









.










いつも言いたいことを言えないのに、

こういう事はペラペラと出てくる。










私の悪癖だ。










自分で自分の首を締め付けてるのは分かってるけど、

止まらない…










.










侑李「…よく分かってるじゃん。」

「…っ。」










.













冷淡な声が耳に届く。

はっとして、知念さんに目をやった。










……知念さんの瞳には、もろに苛立ちが

滲み出ていた。











.











侑李「風羽さんがめんどくさいのは、

僕も同意見。」









.









知念さんは唇を尖らせて言う。

鋭い目つきで睨まれて、私は萎縮して。









だけど、ふっと口元を緩めて頬杖をついた。









.










侑李「でもね、風羽さんにだって

いいところがいっぱいあると思うよ。」










***

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まりも(プロフ) - ただのおたくさん» お越しくださりありがとうございます!ご期待に添えるお話になるか分かりませんが……まりものペースに付き合っていただけたら嬉しいです😳 (5月27日 21時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
ただのおたく(プロフ) - 夏ときみの声とから来ました!ほんとに感動して、まりもさんの書く作品にもっと触れたいと思い来ました!これからこの作品を読むのが楽しみで仕方ないです...、これからも応援しています!無理せず、まりもさんのペースで更新してください! (5月22日 23時) (レス) @page1 id: 78e45d5fd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも
作成日時:2022年12月17日 23時

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