検索窓
今日:24 hit、昨日:10 hit、合計:20,323 hit

19 ページ19

***








「知念さんと有岡さんって、

学生時代からの知り合いだったんですか?」










侑李「うん、小学校からの幼馴染。」








.










仕事の話のあとは完全にプライベートの話。

お酒の力もあってか、話が弾んでいた。









数時間前までは考えられない光景だ。










.










侑李「一つ違いで一応先輩。いちおう。」







.









“一応”を二回言って、パクリと焼き鳥を一つ。










そういえば、今日のオフィスでもさっきも有岡さんのこと、

“大貴”ってサラッと呼んでたような…










.










侑李「これ、写真。」

「わっ…!」









.










知念さんからスマホの写真フォルダを見せられて

思わず悶え声が出た。









.










学ランを着ているから、たぶん中学生…








.










知念さんの肩に手を回す有岡さんと

ちょっと鬱陶しそうに写真に映り込む知念さん。









二人とも今より目がくりくりしていて、

今もじゅうぶんカッコいいと思うけど、これはこれで…










.










「か、かわい…!」

侑李「ん?」










「い、いえ…!なんでも。」








.









ほんの小さな囁きに知念さんが反応してしまい

思わず私は首をぶんぶん振る。








さすがに先輩社員に向かって“かわいい”と言うのは失礼…

初めて会ったときは、見た目“かわいい”だったけど。









.








侑李「ちなみに大貴、結婚してる。」

「へ…」









侑李「ついでにいうと一人…じゃないや。二人の子持ち。」

「えぇ!?」









.











知念さんの冷静な発言に目が飛び出そうになる。








.










だって、結婚指輪してなかったと思うし…

あれ、見えてなかっただけ?








あの若さ…多分20代前半ぐらい?で

二人のお子さんがいるって…!









か、考えられないというか、

想像つかないというか…










.









侑李「…風羽さん、何か勘違いしてない?」

「へ…」









侑李「大貴、もう三十路ですけど。」

「はい!?」









.









あの顔で、30代?

あ、あり得ない…









頭が追いつかないし、

有岡さん、童顔過ぎじゃない…?










.









「え?てことは…」

侑李「ん?」








.









ふと考える。










目の前の知念さんは完全にネクタイを外して、

日本酒のお代わり。








ほ、ほんとうにペースが早い…









.









「知念さんは今、おいくつですか…?」








***

20→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (160 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
143人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まりも(プロフ) - ただのおたくさん» お越しくださりありがとうございます!ご期待に添えるお話になるか分かりませんが……まりものペースに付き合っていただけたら嬉しいです😳 (5月27日 21時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
ただのおたく(プロフ) - 夏ときみの声とから来ました!ほんとに感動して、まりもさんの書く作品にもっと触れたいと思い来ました!これからこの作品を読むのが楽しみで仕方ないです...、これからも応援しています!無理せず、まりもさんのペースで更新してください! (5月22日 23時) (レス) @page1 id: 78e45d5fd1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まりも
作成日時:2022年12月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。