月曜日の朝【中原中也】 ページ5
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またちょっと未来の二人です。
「おはようございます、中也さん起きて下さい!」
ゆさゆさと揺するものの、中也は中々起きてくれない。
「もう、起きて下さいよー!
今日は、朝から首領に呼び出されてるんですよ、遅刻しちゃいますよ!」
起きれない原因は、分かっている。
昨日の夜、久しぶりの休みだからと浮かれて酒を飲み、酔い潰れていた。
飲み過ぎないようにのあれだけ言ったのに、受け入れてもらえなかった。
「もう、置いて行っちゃおうかな……」
本当は、幹部と幹部補佐の二人で呼ばれていると聞いているが、一人で出席しようか。
そして、首領の呼び出しをすっぽかして、怒られればいいのに。
“私の話を聞いてくれなかった罰当たりだ”と内心Aは思っている。
「もう知らない」
そっぽを向いて、ベットから離れるため、歩き出そうとすると、突然伸びて来た手に腕を掴まれて布団の中に引き摺り込まれた。
犯人なんて一人しかいない。
ぎゅうぎゅうと抱きしめられて体が思うように動かない。と、言うか……。
「中也さん、異能使ってますね」
腕だけじゃない、体全体にズシリと重力の重さを感じる。
「うっ……頭痛ぇ……」
会話が噛みあわない。
そもそも、頭が痛いのは、自業自得だ。
「今日、やけに朝から機嫌悪りぃなA……」
「……別に、いつもと一緒です」
図星を突かれて少しどきっとする。
確かに、いつもよりは少しイライラしていた。
でも、態度に出してるつもりなんてなかったのに。
「いつもは、中也さんって甘い声で起こしてくれんのによぉ。
昨日、久しぶりに二人きりだったのに酒飲んでかまってやんなかったこと怒ってんのか?」
抱きしめていた手が、ゆるゆると動いて体を撫でてくる。
ガバッと起き上がった中也が、Aの腹の上に乗る。
「今から可愛がってやろうか?」
得意気に笑う中也さんを見て思う“確信犯か……”と。
とりあえず、異能を解いてもらった瞬間にみぞおちを殴るくらい許されると思う。
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えん(プロフ) - ゆんゆんさん» わぁ!ありがとうございます!陰ながらと言わず、Twitterでも話し掛けて下さいね〜! (2019年3月11日 17時) (レス) id: 45961fa903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - わぁぁぁ…!!好きです…!!あと、陰ながらいつも文ストプラス見ております…! (2019年3月11日 3時) (レス) id: 924108a693 (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - らねさん» 私も中也さん好きです〜!r18の方は、中也の妄想垂れ流してるだけなので、今度ちゃんとしたの書けるようにしますね(笑) (2019年2月19日 17時) (レス) id: 45961fa903 (このIDを非表示/違反報告)
らね(プロフ) - いあさん» 中也さんがすこです( ; ; )文ストのr18漁ってたら巡り会えました!幸せです、、 (2019年2月19日 1時) (レス) id: 853782108f (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - らねさん» わーい!気に入って頂けたものがあって嬉しいです〜!ありがとうございます^^ちなみに、文ストのキャラだと誰がお好きですか?どの検索から見つけて頂けたのかな〜?って気になって。差し支えなければで良いので、教えていただけると嬉しいです。 (2019年2月19日 0時) (レス) id: 45961fa903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えん | 作成日時:2019年2月17日 18時