文スト 短編

中島敦　誕生日2019 3 ページ36

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「なんで泣くの？美味しくなかった？」

頭の中で回想していていると、問いかけられて声のする方を見れば、あの日と同じ少し不安そうな顔がこっちを見ていた。
自分の頬が濡れていることに気が付いて、勢いよく首を左右に振って否定をする。

「違くて……凄く美味しくて……僕、世界で一番幸せだなって」

Aさんの優しい手が、ポロポロ零れる涙を拭うみたいに撫でて、そのまま両方の手で僕の頬を包み込む。
その手は、あの日よりも小さいような気がした。

「じゃあ笑って、幸せな時は笑うんだよ。私、笑ってる敦くんがだーいすきだよ。
お誕生日おめでとう。世界一幸せでいてね」





(いあ)
敦くん、お誕生日おめでとう〜！
超遅刻したけど、本当に本当に敦くんには世界一幸せになって欲しいと思ってるよ！
孤児院にいた頃のお誕生日は、これっぽっちも楽しくなかったかもしれないけど、これからのお誕生日は毎年毎年楽しいことがたくさんありますように。


文字数余ってるんで勿体ないから喋りますね。
敦くんの夢主は、今のところ異能の無い普通の女の子。同じ孤児院の出身で、歳はちょっと上が良い。孤児院にいた頃は、職員どころか子ども達にも蔑まれた目で見られてた敦くんの唯一の味方で心の拠り所だったとか。夢主、良い子な優等生だったので、先生たちは敦くんをかばったりしても特に御咎めはしないけど、敦くんは僕の所為で夢主も怒られたら嫌だなとは思うけど、唯一優しくしてくれる夢主からの好意は断れない。嬉しいから。小さい頃は、私が敦くんを守ってあげる！だったけど、大きくなって「僕が夢主さんを守ります！」になるのが良い。夢主の為なら、例え火の中 水の中 あのコのスカートの中…敦くんってラッキースケベじゃないですか？ラッキーでスカートの中どころかお風呂の中にも入っちゃってそう。
夢主は、まだ敦くんの事をぴゅあぴゅあな子どもだと思っているので、全然先には進まないんだけど、敦くん的には「僕はもう子どもじゃありません！」で先に進みたくて悶々としてて欲しいです。思春期敦くん可愛い…。

って、感じの話を最近はずっとTwitterでしてます(笑)
こっち、本当にあんまり更新してなくてすみません。書きたい話はいっぱいあるので、妄想垂れ流してるだけじゃなくて、ちゃんと文章にできるように頑張りますね。

Twitter：えん@enen_ia

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