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誰も猫には気づかない7 ページ25

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珈琲も飲み終わってしまって、中也さんからの連絡も来ないままで、座っているだけなのはあまりにも手持無沙汰だった。
じっとしているのは、落ち着かなくて、ダメもとでと思って「何かお手伝いすることありますか?」なんて聞いてみた。
みんな驚いたようにポカンとこっちを見てくる。

「駄目だ駄目だ駄目だ!!」

はい。出ました金髪眼鏡。

「敵にわざわざ、探偵社の情報が洩れるような事を頼むわけがないだろう!ここに居ることは許可したが、動くことは許可していない!まさか、それが作戦か!?」

口を挟む余地も無いほど五月蝿い言葉の応酬に思わず耳を塞ぎたくなったところで「まぁまぁ、いいなじゃい」とまたも太宰さんの助け舟。

「Aちゃん、私の電算筐体使っていいから、アレまとめてくれる?」

山積みになった大量のファイルを指差しながら言われた。

「おい太宰!探偵社の重要機密だぞ!マフィアに軽々しく見せるな!おまけにアレはお前の仕事だろ!」
「大丈夫だよ。そこまで重要な案件ではないし。それに、Aちゃんはとっても優秀だよ」
「は……?」

太宰さんがサボりにサボって溜め込んだ資料の山の一番上のファイルを開いて、作業を開始する。大きな外套の袖が少し邪魔だったので、肘の上くらいまで捲ってキーボードに手を伸ばした。





「太宰さん、終わりました」
「はっ!?なんだと!?」

ソファでだらける太宰さんに、終了したことを伝えると太宰さんよりも先に国木田さんが反応した。

「流石、Aちゃん〜。仕事が早いね〜。また腕を上げたんじゃない」
「ありがとうございます」
「あ、あの量をこの短時間で……?」
「国木田君。だから言っただろう、Aちゃんは優秀だって。資料の内容もどうだった?有益な情報は得られたかい?」
「いえ、内容はどれも大したものではないか、マフィアでも既に把握済みの物ばかりでした。本当、太宰さんに上手く使われたなって感じです。」
「ね、だから大丈夫だって言っただろう国木田く……」

太宰さんが言い終わる前に、国木田さんにガッシリと手を取られた。

「あ、あの…… ?」
「わぉ〜、国木田君ったら積極的〜」

握られた手を掴まれて、眼鏡越しの真っ直ぐな目で見つめられる。

「ポートマフィアを辞めて、ウチに就職しないか……!?」
「は?」

予想していなかった言葉に驚いて、横目で太宰さんを見ると大笑いしていた。




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えん(プロフ) - ゆんゆんさん» わぁ!ありがとうございます!陰ながらと言わず、Twitterでも話し掛けて下さいね〜! (2019年3月11日 17時) (レス) id: 45961fa903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - わぁぁぁ…!!好きです…!!あと、陰ながらいつも文ストプラス見ております…! (2019年3月11日 3時) (レス) id: 924108a693 (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - らねさん» 私も中也さん好きです〜!r18の方は、中也の妄想垂れ流してるだけなので、今度ちゃんとしたの書けるようにしますね(笑) (2019年2月19日 17時) (レス) id: 45961fa903 (このIDを非表示/違反報告)
らね(プロフ) - いあさん» 中也さんがすこです( ; ; )文ストのr18漁ってたら巡り会えました!幸せです、、 (2019年2月19日 1時) (レス) id: 853782108f (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - らねさん» わーい!気に入って頂けたものがあって嬉しいです〜!ありがとうございます^^ちなみに、文ストのキャラだと誰がお好きですか?どの検索から見つけて頂けたのかな〜?って気になって。差し支えなければで良いので、教えていただけると嬉しいです。 (2019年2月19日 0時) (レス) id: 45961fa903 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えん | 作成日時:2019年2月17日 18時

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