vs弟2 ページ5
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部屋に行くと、ベッドの横に並んで座って本を読みだすAとゲームをはじめる俺。
あんまり、会話は無い。樹とはあんなに喋ってたのに。
「ねぇ、」
「ん?なに?」
「今日、楽しかった?」
「楽しかったよ」
「もうさ、あんまり樹と一緒に出掛けないでよ」
我ながら、弟に嫉妬してるとかバカみたいだった。
「なんで?」
「樹じゃなくて、俺と出掛ければいいじゃん。なんで、俺じゃなくて樹と出掛けんの?」
「…………それって……やきもち?」
本を読んでいた、Aが本から顔を上げて俺を見る。
心ここにあらずで、ずっと前からスタート画面のままのゲームから目を放して、俺もAの方をみる。
「多分…そう……」
そう認めたら、Aの顔がじわじわ赤くなって、あたふたし始めた。
「いっくんと出掛けるのなんて、ずっと前からじゃん。
それに、昌磨が今まで何回誘っても一緒に行ってくれないから、いっくんと行ってるんだし。
いっくんは優しいし、弟みたいに可愛いから大好きだからしかたないし!
でも、一番大好きなの昌磨だし!」
Aは、焦ったりすると早口になってすごく喋る。
人前とか、あんまり仲良くない人の前だとそんなことはなくて、台本があるみたいにしっかりと喋るんだけど、俺の前だとだいたいこんなこんな感じ。
自分でも何言ってるか、分かって無さそうって思うこともある。
まさに、今それ。
さりげなく、俺のことが一番大好きとか言ってくれたけど、分かってるのかなって笑えてくる。
(樹のこと、優しいとか大好きって言ったのは、とりあえずスルーするけど)
俺しか知らないみたいな、そんなところも可愛いなって思う。
昔から、ずっと知ってたA。
彼女になったら知ってたはずのAが違うく見えて、知らないAがたくさんある。
好きだなって思う。
ゲームを横に置いて、本を持っていたAの手に自分の手を重ねて、焦りでいっぱいの顔にそっとキスをした。
「今度さ、リンクじゃないところで二人で一緒にデートしよう」
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えん(プロフ) - いちごみるくさん» いつも読んで下さってありがとうございます。なかなか更新できず申し訳ないです。のんびりですが、また更新しますので、また読んでいただけると嬉しいです! (2019年4月2日 22時) (レス) id: 45961fa903 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - いつも見てます!いつもキュンキュンしてます!更新楽しみに、してます (2019年4月2日 9時) (レス) id: 2343d39908 (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - 蒼華さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなって本当にごめんなさい(>_<)今、一つお話を書いているところなので、もう少しでこちらにもアップできると思うので、宜しければまた読んでもらえると嬉しいです! (2018年12月12日 23時) (レス) id: 3bc74a413c (このIDを非表示/違反報告)
蒼華 - とてもキュンキュンします!更新待ってます! (2018年11月7日 19時) (レス) id: e6c6cb75be (このIDを非表示/違反報告)
蒼華 - とてもキュンキュンします!更新待ってます! (2018年11月7日 19時) (レス) id: e6c6cb75be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いあ | 作成日時:2018年5月1日 22時