リップグロス3 ページ17
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あまりにも予期していなかった事にしばらくされるがままになってたんだけど、ちょっと冷静になってきてビックリしていることに気が付くと、慌てて昌磨を突き飛ばした。
離れた昌磨は、私のグロスが移ったのか自分の唇を舌で舐めて味を確かめるみたいに少し考えていた。そして……。
「おぇ……、まっず」
勝手に好き勝手しておいて、その後の第一声が不味いとか酷くない?
よく分からなかったのが、さらによく分からなくなって、もう本当によく分からない。
「……え?」
とりあえず、聞き返すことしかできなかった。
「いや、いつもと違って、なんかプルプルしてるし、甘くていい匂いするし、おいしそうだなって思ったんだけど、舐めたらめっちゃまずかった。食べちゃいけない味がした」
「そ、そりゃ、化粧品だからね。舐めちゃだめだよ……って!だからって、いきなりやめてよビックリする」
「俺だって、Aがいきなりそんな唇で来たからビックリした。なんかヤダから拭いて」
昌磨が、ベッドの横に置いてあったティッシュを抜いて、私の唇をゴシゴシと拭いた。
しかもけっこう力が強くて痛い。あー、咲季ちゃんにとっちゃダメって言われたのにな、おまけに昌磨に拭かれたなんて言えないや。
……いや、そもそも、昌磨とキスして取られたなんて言えない。
一生懸命にティッシュで唇をこするのを見ながら余計なことを考える。
今日は、唇を色んな人に触られてばっかりだ。
「はい、おっけー」とティッシュをくしゃくしゃと丸めてゴミ箱に投げ捨てた。
仕切り直しとばかりに、昌磨が唇を重ねた。
また軽くペロッと唇を舐められて、ビックリして体をビクッと震わせてしまった。
唇がはなれると「これこれ、普通の味」って昌磨が満足そうに笑っていた。
大学生になったら、お化粧をした方が良いとかはよく分からないけど……昌磨がしない方が良いって言うなら、別にしなくてもいいかな?
(作者)
雑誌とかの女の子のグロスがツヤッとしてるの可愛いですよね。私もグロス好きです。甘くていい匂いのするグロス?リップ?とかもあるので、そんな感じのです。登場したお友達は、同一設定で今後も出てくることあると思います。お友達は、夢主さんのことが好きなので、付き合っちゃった昌磨くんが嫌い。昌磨くんも、夢主さんが大好きなので仲のいいお友達が嫌いです。仲悪くすると、悲しまれるので、お互いちょっと我慢してます。嫌いと言うか、ライバル意識です。
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えん(プロフ) - いちごみるくさん» いつも読んで下さってありがとうございます。なかなか更新できず申し訳ないです。のんびりですが、また更新しますので、また読んでいただけると嬉しいです! (2019年4月2日 22時) (レス) id: 45961fa903 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - いつも見てます!いつもキュンキュンしてます!更新楽しみに、してます (2019年4月2日 9時) (レス) id: 2343d39908 (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - 蒼華さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなって本当にごめんなさい(>_<)今、一つお話を書いているところなので、もう少しでこちらにもアップできると思うので、宜しければまた読んでもらえると嬉しいです! (2018年12月12日 23時) (レス) id: 3bc74a413c (このIDを非表示/違反報告)
蒼華 - とてもキュンキュンします!更新待ってます! (2018年11月7日 19時) (レス) id: e6c6cb75be (このIDを非表示/違反報告)
蒼華 - とてもキュンキュンします!更新待ってます! (2018年11月7日 19時) (レス) id: e6c6cb75be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いあ | 作成日時:2018年5月1日 22時