かれし と わたし

vs小学生２ ページ2

「……さっきから何してんの？」

男の子と一緒に転びそうなところを、後ろにいた昌磨に支えてもらったらしい。

昌磨が上手く衝撃吸収してくれたから、男の子も私も無事に転んでない。さすが。

「あ、昌磨、ありがとう」

私が着替えてスケート靴を履いている間に、さっさと練習を始めて黙々と滑っていたはずの昌磨が後ろにいた。

なんで？

「危ない、何してんの？」

「ごめん、ごめん」

抱き着いてきた男の子を受け止めるために、抱きしめていたのを、べりっと剥がした昌磨はなぜか珍しく少し不機嫌そう。

練習上手くいってないのかな？

「もう、お前も毎日毎日Aに抱き着くの禁止」

「なんで？昌磨くんに関係ないじゃん！」

「関係あるから駄目」

「なんで関係あるの？」

なぜか小学生の男の子にムキになる昌磨。

普段、他の人に起こるとかムキになるとか無いのに珍しい。

しかも小学生相手に。

「別に、Aちゃんは昌磨くんのものじゃないじゃん！」

男の子の発言に返す言葉が無くなったのか、黙る昌磨。と、思いきや。

「……Aは、もう俺のだから駄目。抱き着くの本当に禁止」

そう言い残して昌磨は、私たちを置いてまた滑りに行ってしまった。

「……え？ちょっ！」

昌磨の言った意味を理解するまでに少し時間がかかったけど、理解してしまったら急に恥ずかしくなった。

もう！小学生相手に何言ってるんだか！





(作者)
相手の小学生は、おさななじみ と わたしの「合コン」のお話に出てくる男の子です。
夢主さん好き好きな小学生にやきもちやく昌磨くん。
こんな感じで、幼馴染の方とリンクさせたり、幼馴染から一歩進んだ二人を書きたいなと思ってます。
私がラブラブした話を書きたくなっただけです。

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