AUSansのリクエストBOX

★料理しよう！2 ページ8

「まずFreshはその粉をふるいにかけてー！」
「お安い御用だYO!」
Freshは素早く粉をふるっていく。
ちょっと勢いよさすぎて粉が舞ってるけど…まぁいっか。

「じゃあCrossはその粉に卵を割って、牛乳を注いで、混ぜてね！」
卵白と卵黄は私がさっき分けたから大丈夫なはず…！
「了解した…これでいいのか？」
Crossが混ぜようとして取り出したのは大きなナイフ。
「うわーーっ！！違うって！！これ使って！！」
私は慌てて泡立て器を渡した。

この2人、本当に料理したことないんだな…

「Fresh、オーブンの使い方わかる？温めておいて欲しいんだけど…」
「わからないYO…」
そう言いながらがむしゃらにボタンを押している。
「ちょっ、ちょっと待って待って、そんなに連打したらボタンが壊れちゃうー！」
結局私が操作した。

「すごいな〜Aは…何でも出来ちゃうんだな！憧れちゃうYO！」
「い、いやそんなことないよ…もっと料理上手な人はいるし…」
私は照れて頭をかいた。

「混ぜたものは、どうすればいいんだ？」
「あ！この型に注いでくれるー？慎重にね？」
私が釘を刺すとCrossはことさら慎重に型に生地を注いだ。従順でかわいいなぁ…

そして、オーブンが温まったことを知らせる電子音が聞こえた。
「よし！焼くよー！」
オーブンに入れて、焼き始める。

その間に2人に生クリームを泡立ててもらい、焼き上がりと同時に冷蔵庫からフルーツを出してきた。

「デコレーションだな！楽しみだYO！」
「よーし、生クリームを塗って…」
「ここにフルーツを乗せるんだな。」
「そうだよ！2人の好きなように乗せてね！」
私がそう言うと、2人は目を輝かせ飾り付けを始めた。

「完成だYO！」「出来たぞ！」
2人の声が重なった方を見れば、色鮮やかに飾られたケーキが。
そしてその時Crossの口から出たのは…

「A、誕生日おめでとう！」
「え…？知ってたの…！？」
「勿論だ。俺なりのサプライズだ。受け取ってくれ。」
「ありがとうCross、Fresh…！」
嬉しくて、少し泣きそう…

「じゃあ、3人で食べよう！絶対美味しいよ！」
「賛成だYO！」「そうだな。」

〜END〜

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