★敵わない ページ43
そうだ!
私はまだ使っていない魔法を思いついた。
右手を空に掲げ、それを一気に地に振り下ろす。
そう、swapが使っていた重力操作!!
原点に戻るって大切だよね!
「くっ…体が…重…」
さすがのmurderと言えど、重力を強くされたら動けないだろう。
murderは持っていた骨を落とし、がっくりと膝をついた。
「それっ!」
その隙に、Fellが私にそうしたように、骨で檻を作ってmurderを閉じ込めてしまった。
「はぁ…ここまでか…まさか…俺が…負け…る…なんて…」
murderは重力に押さえられながら切れ切れに言った。
「トドメをさせ…」
でも、その言葉だけは、ハッキリと、私の目を見据えて言った。
「……いや、殺さないよ。」
「私はあなたを殺すためにここに来たわけじゃない。助けるために来たんだもん。」
私はmurderにかけていた魔法を全て解いて、そっと抱きしめた。
「…変なやつだな…お前、名前は…?」
「私は、Aっていうの…えへへ、自己紹介が遅くなっちゃったね…」
「そうか…Aか…お前には敵わんな…俺が本気でお前を殺そうとした後にこんな風にするなんてよ…」
「だって、私Sansが好きだから…」
「へっ…俺も、嫌いじゃないぜ…お前の、そういうところ…」
murderが私を優しく抱き返すと、世界は元に戻った。
「世界が…元に戻ったのか…。お前の力か?」
私がコクコクとうなづくと、murderはすげぇもんだな、と感嘆の声を漏らした。
「じゃあ、さっきのところに戻って、Killerの世界も元に戻してやれ。自力で行けるか?」
「うん、多分大丈夫!」
「そうか………また会えるといいな、A。」
murderの言葉に笑顔で応えて、私は最後の廊下に戻った。
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syobon(プロフ) - うわああああぁぁぁぁぁあぁ好きすぎる、、、!!!!めっちゃ好きですありがとうございます!!メア様ぁぁ、、あぁ(( (2022年7月5日 18時) (レス) @page27 id: 39e6e7917a (このIDを非表示/違反報告)
(*^ω^*) - うん、死ぬわ、 (2021年6月7日 16時) (レス) id: 1a06a316db (このIDを非表示/違反報告)
スノー - あーあ、好き、、みんなかわいいです(語彙力0) (2020年10月10日 11時) (レス) id: 8757ae5ab1 (このIDを非表示/違反報告)
さぃだぁ - うわぁぁぁー///メア様推しだから嬉しいです!有難うございました! (2020年9月13日 17時) (レス) id: 8f702b8e3c (このIDを非表示/違反報告)
れい - これで、好きなサンズがメアだけじゃなくなりました!やっぱりundertaleもAUも良いですね! (2020年7月29日 15時) (レス) id: 1655cf841d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーるけぃき | 作成日時:2017年12月17日 19時