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リビングから出ようとしたとこ、
淳太社長に手首、ぎゅっと掴まれた。
「とも、逃げたらあかんよ」
のんちゃんが、俺の耳にスマホ当ててくる。
二人には敵わん。
誰より、俺の幸せ願ってくれてんのが、伝わってくるから・・・
「もし、もし」
緊張して、声、小さなってしもた。
「とも？ほんまに、ほんまもんの、とも？」
前と変わらん、
キャラメルみたいな甘ったるい、大毅の声。
「う、ん」
答えただけで、
無理くり、胸の奥底に押し込めてた感情が溢れ出して。
涙で喉がつかえて、声にならへん。
好き、大毅が好きやねん。
今すぐ会いたい。
たった一つしかない気持ち。
俺には言葉にするん、こないに難しいのに。
「とも、大好きやで」
大毅はいとも簡単に声にする。
大毅と会うのは、３ケ月ぶり。
もう梅雨時で、
降りしきる雨の中、神戸まで。
定休日やのに、
濱屋さん、開けて、貸切にしてくれはってん。
濱田さん自身も、
俺らの話終わるまで自宅に戻っとくて。
あの日から大毅は何も食べずに、やつれ果ててる、
一回だけでも会うて話さんと、ダメになってまう、
淳太社長と桐山さんに、むっちゃ説得されてん。
身勝手な別れやて、分かってた。
けど、こうしてる今も、会うんが怖い。
二度と離れられへん、
大毅だけおればええ、
きっと、そうなる。
そしたら俺、
夢もなんもかも、捨ててまう。
空っぽになった俺、
大毅に愛されるわけない。
雨音だけの、静まり返った店内。
ガラガラと、引き戸か開いた。
暖簾をくぐって、
入って来る大毅の姿は、
何一つ変わってなくて。
抱きしめて欲しい気持ち、必死で抑えてる。
「ともっ！
会いたかった・・・」
大毅の方が俺に駆け寄って来て、
キツく抱きしめられた。
「大毅、ごめんな。
勝手に別れようなんて言うて」
「ほんまやで。
どんだけ会いたかったか。
とものその声、声聴きたかった・・・」
大毅、俺の立場考えてくれとってんな。
いきなり会いに来るとか、いっぺんもなかった。
「大毅、やつれてないやん。
血色ええし。
健康そのものに見えるねんけど」
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fool(プロフ) - みさきさん» この続きは予定はないのですが、また他の作品でお会い出来たら最高に幸せです〜💕よろしくお願いします🥰 (2022年3月27日 19時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - みさきさん» こちらこそ、読んでもらえて嬉しかったです〜🥰ありがたや〜。きゅんきゅんしてもらえて感動しております。とにかく駆け足だったので… (2022年3月27日 19時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - みさきさん» こちらこそ、読んでもらえて嬉しかったです〜🥰ありがたや〜。きゅんきゅんしてもらえて感動しております。とにかく駆け足だったので… (2022年3月27日 19時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - 水無月こすもさん» また、ぼちぼち、リメイク作品書いたり、他の作品も書ける時に書いていこうと思ってます。よろしくお願いします🥰 (2022年3月27日 19時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - 水無月こすもさん» ありがとうございます〜💕駆け足で申し訳なかったです…もっと甘々にさせてあげたかったけど、ここで文字切れ〜そして、相変わらず不調ではありますが、応援していただけて心強いです💕 (2022年3月27日 19時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2021年11月26日 21時
