ローリングコースター４

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なんとか、余裕見せて、うなづいたものの。


「ほんじゃ、大毅、またな。おやすみ」


あっさり電話、切られてしもてから、


もやもやで、頭、はち切れそうになってる。


仕方ないんは、分かってる。

相手は大先輩やねんから。


断れるわけないよな。


束縛彼氏に、なりたいわけでもない。


嫌われたない。


けど、とも、嬉しそうやったよな？


声が弾んどった。


なんなら、俺とおる時より。


錦戸さんは、ともの憧れの人やもんな。


憧れと、恋愛と、どう違うんか、

俺には分からへん。


ベッドにダイブして、
でっかいため息ついた時。


また電話が鳴った。


よっしゃ。


とも、俺に言い忘れた事あってんな、


可愛ええヤツ。


「はいはい、もしもしっ」


むっちゃ元気良く出たら。


「大ちゃん、相変わらず威勢良くて元気やね」


相手は、幼馴染の陽菜やった。

幼稚園から、なんと大学までの、ずっとの腐れ縁。


「なんや、ひなか」


別にしょっちゅう連絡取ってるわけちゃうけど、

正月に小学校の同窓会あって、
久々に会うてん。

家も真ん前やしな。


「何やはないやん。
大ちゃん、今度の土曜日って空いてる？」


「土曜な、１４日か、俺、仕事やねん」


バレンタインやけど、
ともからは特に何も誘われてへん。

離れとるし、
サプライズでチョコとか送られてきたりして？と、
勝手に期待はしてるけどな。


去年は、まあ、ちっこいすれ違いがあったものの、
(ともの勘違いやってんけど)

遅れて、バレンタインやってくれてんな。


嬉しかったなあ。


あの時のキーマンの彼女、
なんと今年の春、結婚するらしいで。


女の子って切り替え早いよな。
　

「大ちゃん、土曜の仕事って夜まで？」


「いや、１９時には終わると思うで」


「そんならさ、ご飯でも行かへん？」


「・・・ご、はん？」


なんで、って言いそうやったわ。


最近の俺の交友関係は、


「そう、この前会って、盛り上がったやん？
みんな、また会いたいねって」


「ああ、みんなでな。
うん、ええで」


中学の時まで、
いつも一緒やったメンツかな。


「良かった。
莉乃と穂高が結婚するからさ、
そのお祝いも兼ねてるねん」

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