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二人が心配そうに聞いてくれる。
「う、ん。大丈夫。
俺、急ぎの用事思い出したから、
もう帰るわ。
二人で楽しんで」
伝票掴んで立ち上がったら、ちょうど、
ガラス越しに、
目の前のビルの中へと、
吸い込まれるようにして、入ってく、
照史と彼女の背中が見えた。
「ジュエリーショップ・・・」
突然、奈落の底に突き落とされた気分。
照史は彼女と二人、
楽しそうに、
ショーケースを覗き込んでる。
彼女へのプレゼントに違いないよな。
まさか、婚約指輪とか？
逃げよう。
ここから一刻も早く。
俺、よっぽど、只事でない空気出してしもてたんかな。
心配した二人が、
送ってく、言うてくれたけど、
「ほんまに急ぎの仕事があるねん。
ごめんな」
なんとか振り切って、
一人で、カフェを飛び出した。
照史は、俺のこと、からかってただけ？
好きとか、付き合おうとか、
言われたわけちゃうし、
なんの約束もしてへんねんから、
照史は悪くない。
勝手に期待して、
独り相撲で浮かれたり悩んだり。
特別な、
ちゃんとした言葉で表せる関係になりたくて。
照史の口から、
その一言が欲しくて。
苦しかった・・・
一人の部屋になんか帰りたくなくて。
かと言うて、
一人で立ち寄れる、
行きつけの店なんて、
濱屋さんぐらいしかない。
さすがに、
照史と出会った場所は、
余計に悲しくなりそうや。
歩いてるうちに、
小雨がばらつき出して、
体が震え出して。
目についた看板、
ビルの地下にある、
ショットバーに入った。
「いつも、
お洒落で落ち着いたバーなんかで、
飲んでるんやろ？」
出会った夜、
照史に聞かれたっけ。
曖昧に笑て、誤魔化したけど、
実際は、
こんなテレビドラマに出てきそうな店、
初めてで、緊張する。
カウンター席を促されて、
腰掛けた。
マスターのお勧めの、
カクテルを飲み干した時。
携帯が鳴り出した。
桐山照史やっと仕事終わった!
今日は特に淳太に会いたい気分やねんけど…
淳太はまだ仕事?
さっきまで女の子とおったくせに。
どの口が言うねん。
こんな時こそ、
やけ酒や。
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fool(プロフ) - 蒼乃碧さん» こちらこそありがとうございます〜💕ばどのお話、こちらしかなくて…またいつか書けたらなと思ってます💕 (2022年10月5日 21時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - ホントに大好きな淳太くんが幸せになれて良かった（ ｉ _ ｉ ）いつも素敵なお話ありがとうございます😊やっぱばどは良い… (2022年10月5日 5時) (レス) @page50 id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ(プロフ) - �� いつの間にか自分の方が好きになりすぎてどうしていいか分からなかった流星君が腹をくくって向き合ってほしい。 foolさんの文章本当大好きです！いつも高頻度の更新ありがとうございます！！推しCPが一緒で興奮して長くなって申し訳ありません。ぜひ青桃も視野に… (2021年9月27日 20時) (レス) id: 943bf7da97 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ(プロフ) - �� 淳太君に今誰に付いてんの？って聞かれて名前言ったらセクハラで有名だった人で心配されるけど「給料いいから」で通され、流星君にこっそり心配を伝える淳太君。心配してたけど (2021年9月27日 20時) (レス) id: 943bf7da97 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ(プロフ) - �� のんちゃん流星さん追いかけて東京行って、そっちで新しい仕事見つけるんだけど、同じ秘書だけど着いた人が悪くて、セクハラさててて、でも給料いいからって耐えて。流星君には心配かけないようにととにかく頑張って。一緒な大阪戻った時に皆んなで集まって (2021年9月27日 20時) (レス) id: 943bf7da97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2021年9月23日 21時
