【太宰治】この度タイムトラベルして父が生きてる未来を作ることになりました。誰か異議ある人はてぇーあーげてぇー！

お父さんの過去 ページ35

貴「…。」

太「…。」


え〜ただ今inベットのAだよ！


今ひとつ言いたいことがあるよ！









眠れねぇ(真顔)









いやね、別に変な意味じゃないよ？


変な意味じゃないからね？


普通に寝るときに隣に人がいるのが慣れないだけだから。



それだけだから！



そんなことを考えているといきなり隣から声がかかる。



太「…一人で百面相しているところ申し訳ないのだけれど、←

寝ないのかい？」



貴「寝れたら寝てるよこんちくしょう！」←



太「(こんちくしょう？)そ、そうかい。

…じゃあ一つ昔話に付き合ってくれるかい？」



そう言ってお父さんはムクリと起き上がる。



私は首を縦に振り、肯定の意を示した。




*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*




太「私には、友達がいた。



名前は、安吾と織田作というんだけどね。



気が向いたらバーに集まり、




居たら話す。




どうでも良いような話しかしない。




でも、決して相手の深い事は話さない。





黙って飲むだけの時だってあった。





相手を探らず、相手に探らせない。




そんな関係。




今思うと私達の関係は本当に友達といっても良いの
かすら分からないような代物でね？




…まあ、それでも当時私にとっては友達だったんだ。




だけどある日その友達のうちの一人、安吾が裏切った。




そして結果的に織田作が死んでしまった。




…あ、以上ね？」





『以上ね？』の声が余りに軽快で、



まるで出来損ないの大学生によるプレゼンテーションの終わりのように軽いノリだった。



しかし、そう言うにはあまりにもそれまでの話は重すぎた。



貴「……その安吾、と言う人は

異能特務課のエージェント坂口安吾のことかい？






……あの、“社畜の極み”で有名な。」



するとお父さんは少し目を見開き頷いた。



太「嗚呼、そうだよ。









でも社畜の極みって！(笑)





ネーミングセンス皆無かよ！」





ゲラゲラと腹を抱えて笑うお父さん。





因みにその輝名は私が広げたんだけどね。←





貴「…か、皆無なんて言うなら笑わないでよ！」




結局“織田作”さんについては何も聞けなかったな。




しかしそんな事も、

お父さんと安吾さんのネーミングセンスのある輝名を考えているうちに忘れていった。



そうして太宰家の夜は更けていく。

イメ画描いて頂いた！→←中也さん？え、生理的に受け付けない。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す