貴「0619…。」← ページ44
ハッとして時計を見ると、夜中。情報収集に時間をかけ過ぎたみたいだ。まあ、起きた時間が遅かったせいもあるだろうが。
そう言えば此処はAの部屋なのに、一度もAを見ていない。
何しているのだろう…?
まあいい。何にせよAが帰って来る前にこの開けてしまったオルゴールをもとに…戻…
そこで私は気づいた。背後から漂う、尋常じゃない殺気に。
貴「だーざい君っ
…なーにーしーてーるーのーぉー…?」
あくまで顔は笑顔だ。そう、表向きは。
ただ、その溢れ出る負のオーラと殺気は只者ではない。
あれ、これ、私詰んだ?←
貴方side
森先生と別れた後、直帰で拠点に帰る。
いやぁ〜、寄り道しない私、糞偉い!!←
足早に自分の執務室に向かう。そこであれ?とある事に気づく。
貴「…部屋の電気…ついてる…?」
確かに消してきたのだけど…嗚呼、また太宰君が忍び込んだか。よく太宰君は私の執務室のパソコンでこの組織の情報を頭に入れているようだから、今日もそれかな。
…え、太宰君てワーカーホリックなの?←
お世辞にもそんな風には見えな((ん"ん"←
別に見られてはいけない物なんて置いてないはず。
そう思い静かに扉を開く。
…え?
・
待って
・
太宰君が、“あの”オルゴールを開いていた。
貴「だーざいっ君。
なーにーしーてーるーのーぉー…?」
駄目だ平静を装おうとしたけど無理だ。普通に無理だ。どう頑張っても顔が引き攣る。
だって、この中の写真は“私の過去”であり、“彼の過去”なのだから。
太宰君が何やら口をパクパクさせて私を凝視する。
太「ええっと…さ、」
私は次に来る言葉を予想して身を硬くする。
どうか、どうか思い出さないで。
駄目だ、よし、耳塞ごう←
太「え!?ちょっ!!なんで耳塞いでんの!?
はぁ…いやさ、これ、鍵の意味ないよ?!なんでオルゴールの底に暗証番号書いちゃったかな!?そろそろ私呆れるよ?」
いやぁ、てっきりもうら既に呆れられてるかと思ってたよ!←
…じゃなくて…
本当に、気づいてないの…?
オルゴールの中に入れてたあの写真、どっからどう見ても太宰君だよ!?←
あんな包帯グルグルのイケメンなんて君くらいしかいないよ!?←
もっと言うとオルゴールの暗証番号太宰君の誕生日だよ!?←
…本当に、気づいてないの…?
…まぁ、いっか…?
貴「最近シリアス多すぎギャグはよ。」太「それ。」←→←謎の写真
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すずめの甘味処 - ギャグに走ってもらいたいなぁ、なんて…面白いです!がんばってくだされ! (2020年7月17日 19時) (レス) id: 3e254a9c48 (このIDを非表示/違反報告)
りすまる - 面白かったです!一人で笑っていたら友達に引かれました (2019年7月2日 23時) (レス) id: fedb7cbeb8 (このIDを非表示/違反報告)
カルラ(プロフ) - ティラミスさん» なんかすごくハマりました!更新とかされないんですか? (2019年7月1日 18時) (レス) id: 55a36c66c1 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - 銀桜さん» 久々の更新でビクビクしながら出したので、そう言っていただけると嬉しいです…更新頑張ります! (2019年4月2日 10時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - Noirさん» 番外編遅くなってすみませんでした(土下座)ついてきてくれるんですね…本当ありがとうございます。気長にお待ちください!! (2019年4月2日 10時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
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