卵かけご飯。 ページ40
貴「で。会議の内容は?態々大事な会議、って言うくらいには切羽詰まった話なんでしょ?」
辛うじて菖蒲にしばかれずに?済んだAが菖蒲に問うた。
菖「はぁ…。えっとですね…。
・
・
ポートマフィアの首領から、一通の手紙が来ました。」
焦る気持ちを抑え、平静を装い告げた菖蒲の言葉にAは軽く目を見開いた。
貴「…へぇ。内容は?」
菖「いえ…まだ見ておりません。只…何の気なしにポートマフィアが手紙を送りつけてくるはずがありません。
…太宰様に関係する事ではないでしょうか。」
Aは菖蒲から例の手紙を受け取り、封を切って中身を広げた。
そこに書かれていたのは…
『やあ、こんにちは。
異能力集団“alice ”の長、神波A様。
二ヶ月だ。二ヶ月待とう。
そして今宵、
鴎外』
貴「…もうバレちゃったか…。
…やっぱ、森先生を敵に回すのはよくなかったかなぁ(ボソッ」
菖「…何か仰られましたか?」
ボソリと呟いたAの声に菖蒲が聞き返したが、当のAはにっこり微笑んで笑うだけだった。
貴「…なぁーんでもないッ!この件は私に任せなさいッ!
あ〜あ!朝ごはん食べずに来ちゃったからお腹すいたー!!
よし、だから太宰君弄りでもしてこよ!
あ、会議の内容ってこれだけ?まぁもし他にあっても後は任せるよ。
太宰君どこかなぁーー!!!」
この時、その場にいた部下たちは全員思った。
『太宰様を弄っても、お腹は空いたままですよ…?』
何処までも自由で、何処までも気ままな主人に、“仕方ないお方だ”、と笑いながら然程重要でない内容の会議を進め始めた部下達は誰一人として気がつかなかった。
会議室を飛び出したAが笑っているのとは対照的に、森からの手紙をこれでもかと言う程、握りしめていた事を。そして、
____会議室を出たAが、グシャグシャになった手紙を絶対零度の瞳で眺めていた事も。
貴「森先生。
太宰君は、渡しません。」
ビリッ
破れた手紙が、廊下に舞った。
そして、
・
・
・
まだ回収されていなかった、例の金のオブジェに張り付いた。(張り…付く…?)
貴「…ん…卵かけご飯…食べなきゃ…。」←
1152人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すずめの甘味処 - ギャグに走ってもらいたいなぁ、なんて…面白いです!がんばってくだされ! (2020年7月17日 19時) (レス) id: 3e254a9c48 (このIDを非表示/違反報告)
りすまる - 面白かったです!一人で笑っていたら友達に引かれました (2019年7月2日 23時) (レス) id: fedb7cbeb8 (このIDを非表示/違反報告)
カルラ(プロフ) - ティラミスさん» なんかすごくハマりました!更新とかされないんですか? (2019年7月1日 18時) (レス) id: 55a36c66c1 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - 銀桜さん» 久々の更新でビクビクしながら出したので、そう言っていただけると嬉しいです…更新頑張ります! (2019年4月2日 10時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - Noirさん» 番外編遅くなってすみませんでした(土下座)ついてきてくれるんですね…本当ありがとうございます。気長にお待ちください!! (2019年4月2日 10時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ