中「首領は暇人説濃厚な件について」← ページ37
_inポートマフィア__
中原side
俺はある任務を首領に任された。
そう、それは___太宰を攫った、闇オークション組織の壊滅と共に太宰に関する情報を得る事。今俺は大人数の精鋭部隊と一緒に敵の拠点近くまで来ていた。
中「ッチ…あの木偶の為に何で俺がここまでしなきゃなんねぇのかわからんねぇが…。オイ、手早く済ませるぞ。」
黒服達「はっ!」
敵の拠点まであと四百メートル。すぐそこの角を曲がれば目当ての拠点が見えてくる筈、“だった”。
中「カウントダウン。3.2.…。」
微かに雲の隙間から漏れていた月明かりが完全に消える。
中「…1…。」
存分に暴れてやるよ…
___0
俺のカウントダウンが終わると同時に、俺に続き部隊が突撃し出す。
が、
そこにあった風景は、俺の想像を絶するものだった。
中「…は?」
いや、正確には、
『何もなかった』。
俺の後ろで部下達が騒めく。
中「なん…で…っは!まさか…?」
本当ならそこに有るべきはずの敵の拠点は跡形もなく、代わりに有るのは薄ら残る血痕だけだった。だが俺にはわかる。多分、今回俺達が殲滅させる予定だった組織は何者かによって既に、【殲滅されていた】。
俺は携帯電話を取り出し首領に発信する。
prrr ピッ
ワンコール目の途中で出た。ん…?ワンコール目の途中?
…いや、アレだからな?別に以外と首領って暇なんだなぁとか断じて思ってないから。珍しくエリス嬢を追いかけ回してないんだなぁとか思ってないから。
思ってないから!!!!!
森『やぁ、中也くん。どうしたんだい?君が任務中に連絡なんて珍しいじゃないか。…中也くん?』
中「…え?あっ!はい、首領!…やられました。
闇オークション組織が…既に壊滅されています。多分…情報を得るのも難しいかと…。」
森『ふーん…なるほどねぇ…嗚呼、中也くん。その近くに死体はないかい?例えば…。』
その瞬間、雲に隠れていた月がまた姿を、現す。そして必然的に辺りは明るくなった。
そして見てしまった。
只の瓦礫だと思っていた、自分の隣に積み上げられていた物は…【鋭利な刃物で切り刻まれた様に思われる死体】
森『丁度、ナイフ…いや、包丁で切り刻まれた様な死体が。』
中「…有ります。」
森『ふふ…成る程、ね。』
これを仕出かしたのは、いったいどんな奴だ?
少なくとも、只の怨恨や私怨で出来る程この猟奇的な虐殺は容易ではない。
一体…誰が?
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すずめの甘味処 - ギャグに走ってもらいたいなぁ、なんて…面白いです!がんばってくだされ! (2020年7月17日 19時) (レス) id: 3e254a9c48 (このIDを非表示/違反報告)
りすまる - 面白かったです!一人で笑っていたら友達に引かれました (2019年7月2日 23時) (レス) id: fedb7cbeb8 (このIDを非表示/違反報告)
カルラ(プロフ) - ティラミスさん» なんかすごくハマりました!更新とかされないんですか? (2019年7月1日 18時) (レス) id: 55a36c66c1 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - 銀桜さん» 久々の更新でビクビクしながら出したので、そう言っていただけると嬉しいです…更新頑張ります! (2019年4月2日 10時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - Noirさん» 番外編遅くなってすみませんでした(土下座)ついてきてくれるんですね…本当ありがとうございます。気長にお待ちください!! (2019年4月2日 10時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
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