兄妹から離れて行くお話 (ページ4)

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兄妹から離れて行くお話③ ページ4

気を失ってしまった

私は虐待の中育ったと言っても、そんなに辛くなかった
それは、誰のお陰だろうお母さん？それともお父さん？

あれ？なんで兄さんと陽夏の選択肢がないんだろうう
なんでだっけ

そこで私は叫び声と共に目を覚ました
『な、に』
我ながらこんな状態で喋る事が出来るとは思ってもみなかった
『、えう、そ』
『な、ん…で、』
それでも呼吸が出来ないくらい身体中が痛かったそんな私の視界に入ったのは

兄の姿だった

『に、い』
『さ…ん、？』
なんで、どうして来てくれたの？私のこと、嫌いなんじゃないの？
そう思ってるいる内に、何故か涙が出てきた
『う、うぅ』
止まってよ
どうせ、陽夏が悲しむから、仕方なくだよ
そう頭では分かっているものの、中々止まらない
『にい、さ、ん』
そんな声が届いたのか兄さんは私を見た
そして私に向かってこう言った
「もう少し待ってろ」と。
『う、ん』
私にはそうする事しか出来なかった
数分後、終わったのかと目を覚ますと、そこは血まみれの兄が立っていた
『兄さん、』
兄さんは、私を抱きしめてこう言った
ごめんな、痛かったよな、ごめん
『だ、いじょ、う』
まだ言い終わってないというのに私の声はそれにかき消された
兄さんの手にはさっきまで無かった血がべっとりとついている
『は、』
それが自分のだと理解するのにそう時間は掛からなかった
あ、殴られたんだった
そう無意識に呟くと兄の目は変わったいや、変わったのは目だけじゃない雰囲気、態度、口調何もかも
『に、いさ、ん？』
兄「すまんがもう少しだけ待ってろ」
そう言って、私を物陰へと隠した
絶対に出るんじゃねぇぞ
その言葉を残して