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佑亮君が求める理想のオンナノコ像って何なんだろう
たみちゃんみたいな子？
あたしなら嫌だけどなぁ
あたしより鼻ぺちゃで、色素の薄い唇、それに合わないパッチリした二重
佑亮君はたみちゃんのどこを好きになったんだろう
探さなきゃイイところがない、あんな子
佑亮君にそれを聞いたら
嫌な顔をして、それでまたあたしをめちゃくちゃに言って
授業中もうわの空
佑亮君が頭に張り付いて離れない
あたしを見る顔から、何から何まで
思い出すのは最新の佑亮君だからあたしを貶めたときの顔が思い浮かぶ
『俺のこと好きなの気づいてた』
何度思い出しても死にたくなる
あたしってそんなわかりやすかったっけ？
シャーペンの芯をカチカチと終わりもなく出し続けて、ポトリと芯が落ちたとき
ようやく意識が授業に戻った
半分も板書してないノートを見て閉じて窓の外を見た
『俺のこと好きなの気づいてた』
あああぁ！！！もう！
何回思い出したら気が済むの
初めての屈辱…みたいな
だから、執着してるのかもね
初めて敵意むき出しにされて…
優しくしてくれないし、思い通りにいかない
「Aちゃん」
佑亮君と、話したいなぁ
「Aちゃん」
たみちゃんと本当に付き合ってるのかな
「Aちゃん」
「わ！！」
びっくりした
「何度も呼んでたんだよ。授業終わってる」
「あ、ほんとだ。ありがと」
ガタッと音を立ててイスから立ち上がると、呼び止められた
「次どこの授業取ってるの？」
「次は…あたし取ってないんだよね」
「わ！まじ？ぐーぜん俺もこの後暇なんだよね」
「あ！そーなんだ！」
やっちゃった
適当に授業あることにして言っておけばよかった
面倒くさいなぁ
とは思うけど、断らないんだよねあたし
それがあたしがやってきたことだから今さらそれを曲げないし
あたしの価値だと思ってる
のに
何だろうなんとなく虚しい
「映画とか好き？」
「うん」
「じゃ今から」
肩を抱かれた途端思考がグルリと一回転した
なんであたしこんなことしてるんだろう
可愛い顔で生まれてきて、可愛いがられてきて、
全然知らない男と映画見るの？
「Aちゃん？」
「あ、その…ゴメン」
「え？用事？」
「そ、そう！用事！ゴメンまた今度」
断った
突然嫌になって断った
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こなた - 更新楽しみにしています！頑張ってください(^O^)！ (2017年11月29日 23時) (
レス) id: c263f5d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - 更新頑張ってください！すごくおもしろいです！ (2017年10月17日 16時) (レス) id: 7f491e7a2d (このIDを非表示/違反報告)
クソガキ推し - 移行おめでとうございます 更新楽しみにしています (2017年10月7日 10時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろく。 | 作成日時：2017年10月7日 0時
