今日:4 hit、昨日:36 hit、合計:108,572 hit
小|中|大
8-03 ページ48
あたしの思考は一気に停止して、
言葉を噛み潰すのに時間が掛かった
あぁ、そうかこの既視感はあれだ
あの日、佑亮君の目の前に座ってたのは…あんたか
「たみちゃんに、なんの関係があるの?」
「え?」
「迷惑ってどういうこと?」
「えっと」
たみちゃんはもともと、ハッキリと話すタイプではなくてむしろモジモジして言葉にできないタイプ
あたしはそれが大嫌いで、
それでいて今最高にムカつく
「たみちゃんは佑亮君の何?」
「か、彼女」
ピタリとあたしの呼吸が止まった
じんわりと汗が滲んで、
『カノジョ』の意味を考えた
いやもちろんそんなの1つで佑亮君に愛される立場
あたしは人生で初めて敗北感を味わった
それは最高に最悪で、目の前が真っ暗になった
「そ、それじゃあ。うち、行くね」
視界からたみちゃんが消えた
どうしよう、あたし
これから何をどうすればいいの?
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
292人がお気に入り
292人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
設定タグ:超特急
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろく。 | 作成日時:2017年8月17日 18時