絶対的オンナノコ (ページ44)

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「…で、佑亮のこと本気なのか」

「どうでしょう」

「お前なぁ…俺が応援してやろうっていってんだから」

「頼んでません」

中庭のベンチにあたしが座ると先輩も隣に座った

本当はあたしは佑亮君に好きな人いるの？って聞きたかった
でも、そんなの聞いたらあたしが負け犬になっちゃいそうで嫌だった

ボヤッとして憂鬱なため息をつくと、先輩があたしの手に握られていたスマホを奪った

「何するんですか」

「連絡先交換」

「…はぁ。お願いします」

これから何かあったら話したいから連絡先聞いておくのが正解

あれ？あたし案外佑亮君のこと好きなのかも

「Aちゃんって、背ちっちゃいよね」

「はい？」

「不便だよな」

「小さい方が可愛いですから、不便じゃないです」

先輩の突然の話をかわして返してもらったスマホを見つめた

「草川先輩って下の名前拓弥って言うんだ」

「俺自己紹介したけどね」

「キョーミなかったんで覚えてません」

草川先輩といると気が楽だ
砕けた感じがすごく馴染みやすいっていうか

楽しい人だ