今日:34 hit、昨日:0 hit、合計:108,566 hit
小|中|大
5-05 ページ30
「で、Aちゃんと佑亮って何で知り合ったの?」
「あ、飲み会で色々あって…」
色々とは本当に色々あって、説明するのも面倒
1分あっても足りないな
「そうなんだ」
追求しない先輩に少し感心した
草川先輩は大人だ
大人よりずっと大人
「それで、仲良くなったんだ」
「なってません!」
あたしが肯定しようとした矢先、佑亮君が言葉を遮るように大声で言った
「そんな、照れんなよ。」
イタズラっぽく笑う先輩に佑亮君は苦笑いして、カレーを口に入れた
ここで『そうだよ』って突っ込んでやろうと思ってたけど、本気で殺されそうだからやめた
「コイツ、勝手にうろちょろしてるだけなんですよ」
「…へぇ」
「俺が何回言っても付きまとう…」
「じゃあさ、俺がAちゃん貰っていい?」
先輩の手があたしの肩に触れた
フワリと女の子でも男でもないような…いい匂いが鼻を掠めた
清涼剤みたいに尖った香りじゃなくて、
「…どうぞご自由に、俺には関係ないんで」
佑亮君の言葉に胸がザワザワした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
292人がお気に入り
292人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
設定タグ:超特急
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろく。 | 作成日時:2017年8月17日 18時