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「で、Aちゃんと佑亮って何で知り合ったの?」

「あ、飲み会で色々あって…」



色々とは本当に色々あって、説明するのも面倒
1分あっても足りないな



「そうなんだ」



追求しない先輩に少し感心した
草川先輩は大人だ
大人よりずっと大人



「それで、仲良くなったんだ」

「なってません!」



あたしが肯定しようとした矢先、佑亮君が言葉を遮るように大声で言った


「そんな、照れんなよ。」



イタズラっぽく笑う先輩に佑亮君は苦笑いして、カレーを口に入れた

ここで『そうだよ』って突っ込んでやろうと思ってたけど、本気で殺されそうだからやめた




「コイツ、勝手にうろちょろしてるだけなんですよ」

「…へぇ」

「俺が何回言っても付きまとう…」

「じゃあさ、俺がAちゃん貰っていい?」



先輩の手があたしの肩に触れた
フワリと女の子でも男でもないような…いい匂いが鼻を掠めた
清涼剤みたいに尖った香りじゃなくて、



「…どうぞご自由に、俺には関係ないんで」






佑亮君の言葉に胸がザワザワした

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作者名:ろく。 | 作成日時:2017年8月17日 18時

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