絶対的オンナノコ (ページ28)

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「ねぇねぇ、佑亮君ってあたしのこと可愛いって思う？」

「…あーはいはい」

佑亮君はずんずん歩いていって、あたしは歩くのも疲れてきた

「ねーどこ行くの？」

「…先輩と会う」

「へーじゃああたしも行く」

「そろそろいい加減にしろよ？」

佑亮君が振り返った
不機嫌そのものの顔にあたしは引き気味になりながらも
ついて行く姿勢は崩さない

「あのなぁ…」

「佑亮？」

佑亮君の後ろから背の高い、フワフワな髪の毛の先輩が現れた

「先輩」

「お…２年の有名人」

「どうも、初めまして。市川Aです！」

女の子、って言っても分かんないんじゃないかってくらいの顔立ち
可愛いのに、キリッとしてイケメンだ

「Aちゃん、俺は草川拓弥。よろしくね」

ポンと頭を撫でられる

あたしは愛想のいい笑顔で笑った

「先輩、行きましょう」

「あーそうだな。Aちゃんも来る？学食だけど」

「いいんですかぁ？」

甘い声で先輩に駆け寄った

超面白そうじゃん