rain of light 2 (ページ9)

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「まったく、何で私達がこの子の面倒をみなくちゃいけないの？」

「俺も嫌だよ。こいつと部屋使うなんて！」

「しょうがないだろう。世間体というものがあるんだ；施設になんていれられないんだよ。」

「うちにいるのは一時的なことよね？あなた、はやく他に引き取ってもらって頂戴ね。」

「同じ学校も嫌だからね！変な目で見られたらたまんないよ。」

どこに行っても僕は邪魔者だ。

この人達は親戚なのに、お父さんやお母さんが亡くなったことなんてなんでもない様。。

そんなに親しかった訳じゃないから当たり前なのかもしれないけど。

今の自分達の生活や立場を守る為に必死のこの家族は、守るものがない僕にはチカチカして見えた。

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「お前のせいだ！！お前が来たせいで勉強に集中できなかったんだよ！！」

そこの長男が合格圏だった受験に失敗し、家族の仲は瞬く間に拗れていった。

『あなたさえ来なければこんなことにはならなかったのに。』

『呪われてるんじゃないの？』

毎日のように聞こえてくる声に何も感じないように耳を塞ぐのはなかなか難しかった。

長男は遊び歩くようになり、奥さんは実家に戻っていった。

『疫病神なんじゃないか？』

そして、ある日、たった一言で、もともと脆すぎた関係はあっさり崩れ去った。

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