rain of light 2 (ページ19)

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「和くん。」

父さんのいつもとは違う低い声に和の肩がビクッと跳ねる。

「和くん、座りなさい？」

下を向いたまま、父さんの向かいの椅子に腰を下ろした和の隣に俺も椅子を寄せた。

「さっきの人は、親戚の方？」

父さんはごまかすことなく単刀直入に話を切りだす。

「…以前、お世話になってた…おじさんで、…とても…よくしてくれて…。」

「そう。。じゃあ、その首の傷は？」

「っ、これ、は…」

パッと首元を押さえて目を見開く。。

バレてないとでも思ってたんだろうか。。

「あのね、和くん…」

「違うんですっ！僕が、僕がいけないんです！！僕が言ったんです、お世話になっている身で…僕が…」

少し、父さんの声が和らいできたのと対照的に今度は和の声が険しくなる。

でも父さんの言葉を遮るように話しだしたその言葉を和は最後まで続けられない。。

「本当に？お父さんは和くんが理由もなく人を傷つけるようなことを言うとは思えない。」

「いいえ、僕が悪いんです。だから…」

「…でもね、だからといって、和くんが殴られていい理由にはならないんだよ？」

「ーっ……」

「警察までは行かなくても、相談する機関はあるから。」

「違います!!……っ、」

「和、ちょっと落ち着け、、」

苦しそうに言葉を吐き出す和に、思わず口を挟む。

「僕は何もされていませんっ；；ごめ、なさ…」

ごめんなさい。と繰り返す和の目から、とうとう涙が溢れ出してしまった。

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