rain of light 2 (ページ13)

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ショックだった。

一瞬でもお父さんの手に恐怖を感じてしまったこと。

あれだけ心配してもらって、治りかけていた貧血をぶり返したことも申し訳なくて、顔が上げられなかった。。

みんなが僕のことを想ってくれてるのも分かってる。

充分、伝えてくれてる。

もし、今僕がおじさんと会っているこの状況を知ったら、きっと僕の為に怒ってくれるんだろう。。

それとも、さすがに呆れられちゃうかな。

自分の身体は大事ににしなさいってあれだけ言ってもらってるのに、その言葉を裏切ってる。

大切にしたいのはどう考えても智さん達の方なのに、感じている負い目が、どうしてもおじさんに逆らうことができない。

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お父さんにはこのうるさいくらい速い鼓動で、心の中まで見透かされてしまいそう。。

過去をずるずる引きずってるこんな僕を知られたら、嫌われてしまうだろうか…。

「なんか…息苦し…」

暗い部屋に吐き出した言葉は、誰に拾われることなく虚しく漂う。

おじさんが出張を終えるまであと少し。

しっかりしないと。

だんだん家から出るのが怖くなってるのも気のせいだと思えるように。。

それまでどうか何も起こらずに、また独りでこの傷を過去にできるように…。

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東の空が連れてくる明るさに速まる鼓動をごまかすために、

新しくできた首の傷を襟のついた服で隠した。

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